文化 重要伝統的建造物群保存地区 須坂市須坂 蔵のまち須坂の魅力発見 No.2

2024年8月、須坂市須坂伝統的建造物群保存地区が重要伝統的建造物群保存地区(重伝建(じゅうでんけん)地区)に選定されました。歴史的な建物が多く残り、特有の町並みや景観を形成する重伝建地区の特徴・魅力などをご紹介します。

◆「製糸町・商家町」として魅力あるまち
須坂地区は「中町の辻(つじ)」(現在の中町交差点)を中心に、西から北へ抜ける谷街道、南へ抜ける大笹街道、東へ抜ける山田道の交点である十字の街道に沿って地区が形成されています。
須坂は、江戸時代後期から昭和初期にかけて製糸業で栄え、多くの人が集まり、商家町としても発展を遂げたまちです。街道沿いには発展に伴う経済力を背景に、耐火性能を備えた豪壮な建造物が並ぶ一方、大笹街道の東には製糸業の発展を支えた人々が住んだ長屋などが残り、当時の繁栄の様子が分かることが評価されています。