くらし 文化施設だより-社会教育委員が行く

■入野谷講座〜古文書解読講座〜
令和7年2月13日、3月14日(長谷公民館)

高遠藩内藤家7代藩主内藤頼寧(ないとうよりやす)藩政の財政改革担当でもあった黒河内村(現長谷黒河内)の豪農、黒河内谷右衛門(くろこうちたにうえもん)の天保12年(1841)の古文書「公私要用控」を題材に、講義を受けました。
内藤頼寧は12代将軍徳川家慶(いえよし)の時に老中に次ぐ要職の若年寄(わかどしより)を務めた立派な殿様でしたが、体調を崩して引退後、以前黒河内家で振る舞われた蕎麦(そば)が大変おいしかったこと、頼寧へのお見舞いに蕎麦を献上し、お礼に目ざし等々をいただいたことなどが覚書として書かれているものでした。
くずし字の解読はとても難しいものですが、大澤学芸員の指導により少しずつ分かるようになりました。講座後、自力で解読に挑戦し、パズルを解く感覚で取り組めました。
入野谷講座の受講により古文書解読を知り、新たな楽しみが増えました。

中山勝司(なかやまかつし)