子育て 《特集1》箕輪町こども計画を策定しました

箕輪町では、こども・若者・子育て家庭を支え、応援していくための取組を総合的に推進していくため、令和7年4月からの5年間を計画期間とする『箕輪町こども計画』を策定しました。
この計画は、これまで推進してきた『第2期子ども・子育て支援事業計画』を第3期子ども・子育て支援事業計画として内包し、こども・若者・子育てに関わる総合計画として位置づけています。

【基本理念…すべてのこども・若者が　心も体も　幸せに暮らす　こどもまんなかのまち】
◆どんな場所でもこどもの権利が守られ、こども達の笑顔があふれるまちを目指します。

▽基本目標　1…こども・若者の権利が守られ、安心して生活できる
すべてのこども・若者には幸せに暮らしていく権利があります。
こども・若者が健やかに成長していくために、その権利や生活を守り、大人や地域社会に対して、こどもの権利について啓発と理解を促進していきます。

▽基本目標　2…こども・若者が健やかに育つことができる
こども・若者が健やかに育つためには、それぞれの発達段階に応じた支援を行っていく必要があります。行政・家庭・学校・医療・福祉・地域など関係機関等で連携し、こどもや若者への年齢や発達段階に応じた適切な支援を実施していきます。

▽基本目標　3…子育ての喜びや楽しさを実感できる
子育て当事者だけでなく、地域全体で子育ての喜びや楽しさを実感できる町を目指すために、全員で子育てを応援や協力する必要があります。
行政だけでなく、地域や事業者、NPO団体などが連携・協働できる仕組みを構築し、さまざまな支援を行うことを目指します。

■新たな取組(一部抜粋)
◇これまで推進してきた子ども・子育てを応援する施策に加え、新たな取組をスタートします。
・「こどもまんなか社会」普及啓発講演会の開催
・こども会議の開催
・子育て支援センターの充実
・医療的ケア児支援協議の場を設置
・医療的ケア児に関するコーディネーターの配置
・ヤングケアラー実態調査
・犯罪被害者等総合支援窓口の設置
・犯罪被害者等支援条例施行
・安全安心なまちづくり条例施行
・全妊婦を対象とした出産準備教室の開催
・ひきこもり家族教室の開催
・ひとり親等の家庭への大学受験料等の補助

■こどもまんなか社会の実現に向けて
「こどもまんなか」とは、『すべてのこどもや若者たちが幸せに暮らせるように、常にこどもや若者の今とこれからにとって、最も良いことは何かを考え、社会全体で支えていくこと』です。
(出典…こども家庭庁HP)
こどもたちが自分の能力を生かしたり、希望をかなえたりすることができる社会をつくることで、未来の担い手を育てることにもつながります。こどもまんなか社会の実現のために、関係機関が連携して以下の取組を推進します。

◆こどもまんなかまちづくり
▽こども・若者の意見聴取と反映
・こども会議を継続的に実施
・こどもの意見に対するフィードバックや説明
・こどもや若者が施策を提案できる機会をつくる

▽庁内の連携体制の構築
・役場や保育園、各学校、相談機関などが連携して切れ目なく支援する
・こども施策を実施するにあたり、関係課等と情報共有し、連携する

▽こども・若者の居場所づくり
・こどもが安全に安心して過ごせる場所を作る
・安心感が自信や自己肯定感を育む
・こども、若者の声を聴きながら居場所づくりを推進する

▽個人・地域・様々な主体の取組や連携
・こどもの心身の成長を支えるため、こどもの思いに寄り添う
・こどもや若者・子育て家庭が社会とのつながりを持ち、地域に愛着を持てるよう、地域の取組の推進を支援する

■「箕輪町こども計画」によせて
こども・若者審議会　会長
信州豊南短期大学　教授　塩崎　正さん

「こども基本法」の制定やこども家庭庁の発足、「こども大綱」の閣議決定など、国は「こどもまんなか社会」の実現に向けさまざまな施策に取り組んでいます。
箕輪町でも、すべてのこどもや若者が将来にわたって幸せに生活ができる社会を実現するために、町民の皆さんの声を生かしながら、そうした社会を実現する取組の柱となる「箕輪町こども計画」を検討して参りました。
この度、策定された「箕輪町こども計画」は、この4月からスタートします。この「箕輪町こども計画」がこれから豊かに枝葉をひろげ、花を咲かせ実を結び、こども・若者やその家族の皆さんはじめ町民のすべての皆さんが心豊かに暮らすまちを実現するためには、この「箕輪町こども計画」を私たちの生活や地域社会に根付かせていくことが大切です。
この計画がしっかりと根付くよう、町民の皆さんお一人おひとりが身近な場で取組みを進めて参りましょう。