- 発行日 :
- 自治体名 : 長野県白馬村
- 広報紙名 : 広報はくば 2025年6月号 Vol.585
ほ場整備とは、狭小で不整形な農地や農道を改良し、優良農地に変える事業です。神城地区では、先人の努力により、昭和40年代から平成初頭にかけて、ほ場整備が完了しました。
北城地区では、北城南部地区(深空、八方口、瑞穂、白馬町)において、地元実行委員会(実行委員長:武田克明、事務局:農政課)が中心となり、ほ場整備に取組んでいます。
事業名は「経営体育成基盤整備事業」で、効率的かつ収益増を目指し、経営体(農業者)の育成と基盤整備(ほ場整備)を行うことが目的です。
この事業は、水稲農家の多角的経営を促進するために、高収益作物(野菜、果樹など)の導入が求められています。ほ場整備面積40.8ヘクタールのうち約4ヘクタールを畑として整備し、高収益作物の作付けを予定しています。標準区画面積は、6a(6畝平均20m×30m)から30a(3反部平均30m×100m)になり、大型農業機械に対応した農地に生まれ変わります。
*中心経営体(認定農業者や担い手)によって、85%以上の集積及び集積面積の80%以上を集約化されることで、地元負担の12.5%が軽減される制度があります。この制度は中心経営体農地集積促進費に基づいており、集積集約率の達成に向けて関係者が日々、努力をしています。
「令和の米騒動」以降、米をめぐる状況は大きく変化し、米が不足していると報道されます。今年度、本村に配分された生産数量は前年度より61トン(面積11.2ヘクタール)増加していますが、農業従事者数は減少傾向にあります。また、物価高騰に伴い農業機械価格は上昇しているため、増加した配分量の作付けは、簡単には達成できない見込みです。
農業施策は、食料自給率の向上を大前提としています。そのためには、国、地方、農業者が同じ方向を向くことが重要です。村としては、国・県の状況を注視しながら、実行可能な施策を進めていきます。
お問合せ:白馬村役場 農政課
【電話】0261-85-0766