くらし [巻頭特集] 地域のために 地域で育む 地域委員会(1)

◆地域委員会って、一体なんだろう?
「地域委員会」という言葉、皆さんはご存じでしょうか。もしかしたら、まだ聞き慣れない人もいるかもしれません。でも、実はこの地域委員会こそ、私たち一人一人の暮らしをより豊かに、より安心できるものへと変えていくための、大切な存在です。
地域委員会とは、自治会や区といった身近なコミュニティよりも少し広い「小学校区」を単位として、そこに住む人々や、地域で活動するさまざまな団体が手を取り合って構成する「地域共同体」と言えます。地域の抱える課題を見つけ出し、みんなで知恵を絞り、そして実行することで地域全体の福祉の向上を目指します。地域委員会は、このような「地域一体型」の取組を進めています。

◆地域委員会ってなぜ必要なの?
地域ごとで生じる問題はさまざまであり、地域ごとに課題解決していく必要があります。地域の状況に合わせた、きめ細やかな課題解決を可能にすることで「地域の未来を創る」それが地域委員会です。
日本の人口は減少し続け、今後もさらに加速すると予想されています。関市の人口も例外ではなく、今年と30年後の人口将来予測を比較すると生産年齢人口は44.7%減少、総人口は35.1%減少する見込みです。円グラフから人口構成比も変わっていることが分かります。この円グラフは関市全域ですが、地域ごとで人口構成比は大きく変わります。

■関市の人口将来予測

◎え?こんなに変わるの?

■関市の人口構成比

◎これは今と未来で課題はかなり異なるだろうな～

Q.地域委員会では誰が活動しているの?
A.個人(地域の人)や自治会、民生委員、社会福祉協議会、消防団などさまざまな人や団体が活動しています。

Q.地域委員会と自治会の違いとは?
A.地域委員会は地域をより良くしようとする人が誰でも参加でき、複数の自治会や民生委員、消防団など多くの人で構成されます。
自治会は地域委員会よりも規模が小さく自治会に加入した人で構成される最も身近な住民自治組織です。

Q.地域委員会はどこで活動しているの?
A.主に各ふれあいセンターや生涯学習センターで活動しています。
地域委員会ごとに活動の年間スケジュールを組んでいます。そのスケジュールに沿って活動しています。

Q.地域委員会の活動に参加するにはどうしたらいいの?
A.各地域委員会に直接お問い合わせください。興味があり、話を聞きたいなど些細なことでも気軽にお問い合わせください。

◆地域委員会に入ってよかったこと
地域委員会の活動に参加するきっかけは「地域に関わる場が欲しかった」「お世話になった方への恩返しをしたかった」「自分の姿をこどもが見ていてくれたらと思った」などさまざまです。私生活では得られない達成感があり、みんなで協力して進めるのが楽しい活動です。意見やアイデアが尊重される雰囲気があり、活動を通じて人の思いやりや新しいつながりが生まれ、こどもも大人もみんなで楽しく活動しています。
地域委員会は人とつながることができ、自分の得意を生かすことができる場所です。まずは気軽にのぞいてみてください。

《くらちふれあいまちづくり協議会》
・清水紀美子(しみずきみこ)さん
・日置寛子(ひおきひろこ)さん
・遠藤由希(えんどうゆき)さん

・次のページから各地域委員会を紹介します

照会先：市民協働課
【電話】23-6750