- 発行日 :
- 自治体名 : 岐阜県笠松町
- 広報紙名 : 広報かさまつ (令和7年12月号)
■「干支 午・馬・ウマ展」~馬と共に歩む笠松町~
令和8年の干支は「午(うま)」。歴史未来館では例年、郷土玩具などを紹介していますが、今回は「午年」にふさわしく、笠松競馬場にゆかりのある特別展示を開催します。
笠松競馬といえば、数々の名馬と名騎手を世に送り出してきた地方競馬の名門であり、なかでも安藤勝己氏は、笠松が誇る傑出した騎手です。
1976年に笠松でデビューした安藤氏は、地方から中央競馬への移籍の道を切り拓いた先駆者であり、地方3,353勝、中央1,111勝という輝かしい記録を残しました。「アンカツ」の愛称で今でも多くのファンに親しまれています。
展示では、安藤氏が笠松時代に騎乗した「オグリキャップ」「ライデンリーダー」「レジェンドハンター」などの名馬たちを中心に、当時の貴重な写真や愛蔵品を通してその軌跡をたどります。誰もが熱狂した笠松競馬の黄金期を感じていただけることでしょう。
また、11月5日には、地方競馬の年間最優秀馬に2度輝いたスプリント女王「ラブミーチャン」の銅像が役場庁舎前に完成。その可憐で力強い姿は、笠松町の新たなシンボルとして注目を集めています。本展でも、その活躍を紹介する写真やグッズを展示します。
さらに、笠松町も舞台となった、話題のアニメの関連グッズを特別展示し、「笠松=馬」というイメージを幅広い世代へ発信します。
一方、笠松競馬が直面する課題が放馬対策です。競馬の安全と持続的な運営を目指し、現在、廐舎の移転・集約が急ピッチで進められています。そうした笠松競馬の「これから」の姿も紹介します。
干支の「午」にちなむ今回の展示を通して、地域に息づく歴史と文化、そして馬とともに未来へ歩みを続ける笠松町の今を、ぜひお楽しみください。
