- 発行日 :
- 自治体名 : 岐阜県笠松町
- 広報紙名 : 広報かさまつ (令和7年9月号)
■現代によみがえる美濃縞~せんいの町「笠松」ふたたび~開催!!
みなさんは、美濃縞という織物をご存じですか。
美濃縞は、江戸時代中期に始まり江戸後期に最も栄えていた、この地方の代表的な産物でした。
水害に強い綿の生産は、農家の副業でした。
江戸時代中期、京都西陣から桟留縞(さんとめじま)の綿織物の技術が美濃に伝わりました。
その後菅大臣縞(かんだいじんじま)も伝わり、藍や植物染めによる手紡ぎ糸の綿布が織られました。
江戸後期には絹糸を交ぜ織りにした結城縞(ゆうきじま)が織られ、「美濃結城」と呼ばれました。
これらの総称が美濃縞です。
明治の初め頃までは、盛んでしたが、しだいに機械織りに移っていきました。
明治14年に美濃縞会社設立、明治29年県美濃縞組合設立、大正時代には動力工業に切り替わり、毛織や化繊も増えたものの、終戦後も岐阜の問屋街に笠松の商品は運ばれていました。
現代でも、手紡ぎ、手織りを伝承する方々のおかげで、美濃縞織りが、脈々と受け継がれています。
笠松を代表する織物「美濃縞」、そのやわらかな自然の美しさに浸っていただき、実際に「織りの体験」や「ワークショップ」なども体験していただければ美濃縞を身近に感じていただけることでしょう。
展示期間:9月6日(土)~10月13日(月・祝)