- 発行日 :
- 自治体名 : 岐阜県七宗町
- 広報紙名 : 広報ひちそう 令和7年5月号
■[質問]買い物支援について
古田好文 議員
12月の一般質問でスーパー誘致に関わる補助金などの優遇についてをお尋ねしましたが、現行の補助金交付要綱では事業主に出店していただく交渉材料に乏しく、また、要綱を改定するにも時間がかかり過ぎると判断しましたので、このスーパー誘致については、今後、熟慮した上でご質問させていただきたいと思います。
さて、今回は買い物支援のうち、インターネットを介して商品を注文し購入するネットスーパーの活用について、お尋ねさせていただきます。
買い物に出かけることが困難な高齢者などに行政からタブレットを貸与し、そのタブレットを使って商品を購入することができるシステムを構築してはいかがでしょうか。
不慣れな方でも分かりやすい画像つきのマニュアルを作成し、時にはエリアごとの勉強会を開催し操作方法などを習得していただくことで、商品が自宅に居ながら注文でき、最短翌日には商品が届くようになれば大変便利であると思いますが、いかがでしょうか。
現在ではタブレットも安価になり、操作方法も簡単になっているので、高齢者でもハードルは高くないと思います。
また、七宗町は翌日配達ができるエリアに含まれており、区域外のエリアであっても企業努力によりエリアを拡大していると伺っております。
タブレットの導入によるネットスーパー利用促進についてどのようにお考えなのか、ご答弁をお願いいたします。
◇答弁
参事兼ふるさと振興課長 林佳成
スーパー誘致に関し、もう少し熟慮いただけるとのことでございますが、議員が思っておられたような結果には至らず、申し訳なく思うところではございますが、実情や状況を鑑み今後の課題として引き続き検討してまいりたいと存じます。
さて、ご質問の「ネットスーパーの活用」についてですが、国は令和5年12月にデジタル田園都市国家構想を閣議決定し、デジタル基盤の整備やデジタル人材の育成・確保、誰一人取り残されないための取り組みを基礎条件整備として掲げ、推進を図っておられます。
また、岐阜県においても産官学が垣根を超え、オール岐阜体制でデジタル・トランスフォーメーション(DX)を推進するため「岐阜県デジタル・トランスフォーメーション推進計画」を策定し、デジタル化を推進しておられます。
そんな中、当町におきましても今年度改訂版が出来上がる予定の総合戦略や来年度に改定をめざす第六次総合計画においてもデジタル戦略についてを盛り込み、デジタルを推進してまいりたいと考えており、この「ネットスーパーの活用」という話題は、今後めざすものの一つであると考えます。
折しも町内では商店等が閉店されたり廃業されたりしており、買い物に関しては十分な町ではないと認識しており、それに代わるものとしてネットスーパーの利用は必要なことであると判断しており、今後、DXを推進して行くうえで取り組んでまいりたいと考えております。
なお、ご質問の中に行政からのタブレットの貸与についてご意見がございましたが、既にインターネットを利用して商品を購入している方がいらっしゃると言う観点から考えますと個人的な利用に対し行政から機器を貸与することは公平性に欠けるのではないかと思うところもございますので、機器の貸与については現在のところ考えておりません。
いずれにしましても、町民の皆さんも、この「DXデジタル・トランスフォメーション」については、身近にあるスマートフォンやタブレットから関心を持っていただき、日頃からDXを意識した暮らしをしていただきますようお願いを申し上げます。
◇質問者の所見
DX推進については重要なことと理解しておりますが、買い物支援を求めておられる町民の方にDXを意識していただくために、スマートフォンなどで安心して簡単に注文ができ、商品は着払いで完了する流れを、各地区で講習会、説明会の折には、ネットスーパー活用法も交えてご説明をお願いいたします。