くらし 自分らしさを実現できるまち みたけ 御嵩町男女共同参画懇話会

■ヨソモノ・ワカモノ・バカモノ・おんなもの(他所者・若者・馬鹿者・女もの)―――心配と懸念、あるいは大きな希望―――

「他所者・若者・馬鹿者」はかねてより町おこしのための三大必須要素と言われてきました。今では、それに加えて「女もの」が地域にとって不可欠になってきていると思います。町おこしはもちろんですが、ますます深刻になっている少子高齢化による町そのものの消滅を避けなければいけませんから。ここでいう「女もの」とは、女性専用の物や女性向きを指すだけでなく、女性を引き寄せるもの・こと・場そして関係も含みます。特に若い女性にどれだけ魅力的なのかを大いに考える必要があるということです。
そこで、町おこしのための上の4つの必須要素ですが、御嵩町にはどれだけあるでしょうか?率直に言えば、多くの人が、現状はかなり寒々しい状態だな〜と感じるのではないでしょうか?
ところがです!実はすごい可能性があると最近思ったことがあります。自分の孫が通っている東濃高校の文化祭に行ってみての大発見です。東濃高校は、今、外国にルーツを持つ学生が生徒の約6割を占めるという極めて特別な学校になっています。日本の公立高校の中では、多文化交流がすごく盛んで、その最先端を走っている学校のようです。文化祭のパフォーマンスと会場の熱気に圧倒されてしまいました。ここには、ヨソモノ・ワカモノ・バカモノ(常識にとらわれず、新しいことに挑んだり、遊び心をもち、バカ騒ぎもできるということ)の、すべてが見事に揃っているのです。さらには「女もの」もしっかりとあり、ここで生まれたものすごいエネルギーを活かさない手はないと思いました。
多くの生徒は、町外から広見線を使って通っているようです。私は、中山道みたけ館の横の道で、彼らとよくすれ違い、形だけのあいさつなどを交わすこともありますが、せっかく御嵩町に毎日のように来ていても、町の人たちとの交流はほとんどないようです。彼らの存在は御嵩町にとって、ものすごい可能性なのに、ほとんど知られても、気づかれてもいない。なんとも惜しいことです。
ところで、この男女共同参画にとって大きなニュースは、なんと言っても日本で初めての女性首相の誕生でしょう。高市早苗氏の毎日の発言や、一挙手一投足が話題になっています。加えて、これに多少関係してくる話題にも注目させられます。「日本人ファースト」という主張です。最近日本でも外国人の存在が目立つようになってきていますが、この主張には、急速なグローバル化の反動といったところがあり、当然の側面もあるかもしれません。日本だけでなく、欧米ではもっと過激な動きも出ています。
しかし、この一連の動きに関しては、非常に心配になることがどうしても出てきてしまいます。それは、地球レベルの課題解決にとって不可欠な「多様性の尊重」という目標の大きな障壁になるのではないかという点です。そして、もちろん、それは足元の男女共同参画事業にとっても、無関係ではありません。というのも、ジェンダー間の平等は、それを含むSDGsの根幹をなす多様性の尊重と深くつながっているからです。もっとはっきり言うと、男女共同参画といった目標は、多様性の尊重との連携の中で、初めて実現していくものに違いないからです。
中山道の往来を支えてきたこの地域は、近世には、禁断の信仰であったキリスト教徒も存在していたことから推測できるとおり、新しいことへの好奇心に満ちた文化土壌がありました。今もあると思います。それが今後どうなっていくのか?既に御嵩町の景色の一部になっている多文化、これをどのように生かしていけるのか?今後の極めて重要なテーマになるのではないでしょうか?
最近大きな話題になっていることをいくつも見聞きし、この国も大きな転換期にあることをひしひしと感じながら、御嵩町でも何かできないか、いや、きっとできるのでは、と考えます。

戦後80年を振り返りながら 滝野(たきの)功久(いさく)
(男女共同参画懇話会会員)

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