その他 おまえざきのきらり輝く人

◆御前崎市消防団の団長に就任
河原﨑 太輔(かわらさき たいすけ)さん

平常時・緊急時を問わず地域密着で住民の安全と安心を守るという重要な役割を担う消防団。地域の消防・防災のリーダーとしても活躍する。現在、市消防団には262人が在籍している。
本年4月から河原﨑太輔さんが新たに団長に就任した。河原﨑団長は平成18年に消防団へ入団し、部長や分団長、本部長を歴任。平成31年度からは副団長として団長を支えてきた。河原﨑団長は「これまで培ってきた知識や経験を団員や地域に還元していけるように全力を尽くします」と話す。

▽現代に合わせたシフトチェンジ
消防団の組織は令和6年度から、8分団に再編され、方面隊が創設された。出動体系の構築や指揮系統、情報収集などの円滑化を図り、他分団との連携に柔軟に対応することができる。団員数不足や現代社会に適した消防団活動への対応が目的だ。
河原﨑団長は「コロナ禍を経て、消防団活動にも見直しが必要だと感じています。地域の安全を守りながら、現代の生活や考え方に合ったものにシフトチェンジしていきたい」と意欲を見せる。他市町の活動などを取り入れつつ、本市にとって最善な組織になるように努めていく。

▽有事に備え日々取り組む
有事の際は仕事中や夜間であっても現場に駆けつけなければならない消防団員。河原﨑団長は「時には私生活を犠牲にしなければならないときもあるかもしれません。しかし、『自分たちが住むまちを自分たちで守る』ことは、自分の目の前にいる家族や大事な人たちを守ることにつながっているのです」と語る。
消防団員の活動内容は、火災出動だけではない。近年増加傾向にある地震や風水害といった大規模災害への出動、火災予防の啓発活動、地域防災訓練への参加など多岐にわたる。
何が起こるかわからない不測の事態に備え、実践的な訓練を重ねていく。そう話す河原﨑団長の大きな背中から、まちの安全と安心を守っていく決意を感じた。

▽PROFILE
かわらさき たいすけ(佐倉三区・46歳)
三男一女の父。休日には子どもの野球を見に行くことを楽しみしている。
「仕事でもプライベートでも、子どもたちにとって自慢の父でありたいですね」と優しい笑顔を見せる。