- 発行日 :
- 自治体名 : 愛知県西尾市
- 広報紙名 : 広報にしお 2026年3月号
■愛知こどもの国で育つ若木 東幡豆小学校卒業記念植樹
子どもたちの成長と共に、まちに根付く

愛知こどもの国、あさひが丘にある「ふくちゃん広場」。その南側の斜面にたくさんの若木が植えられていることをご存じでしょうか。その木々は、東幡豆小学校の子どもたちが、卒業記念で植えたものです。
東幡豆小学校の卒業記念植樹活動が始まったのは、8年前の平成29年度。自然保護活動としてヒノキやヤマモモなどの植樹を行っていた東幡豆区会が「子どもたちの卒業記念にしてもらおう」と、苗木を贈ったのが始まりです。現東幡豆区会長の市川さんは「子どもたちが大きくなっても、木を植えたことを覚えているはず。自分の子どもを連れて来て『これは私が植えたんだよ』って。そうなったら、うれしいよね」と、数年先に実現するかもしれない、明るい未来に思いをはせます。
東幡豆小学校卒業生で、今年、二十歳の集い実行委員を務めた荒島さんは、当時の写真を見て「どこに植えたかはちょっと覚えてないけど、確かに植えました。懐かしい!」と笑顔。小学校を卒業してから子どもの国を訪れたことは数えるほどしかないそうですが「今度見に行ってみようかな。私が植えた木はどうなっているんだろう」と興味津々です。また、植樹活動とセットで行われる恒例行事のアイススケート体験の記憶もよみがえったようで「友達と一緒に滑ったのを思い出しました」と懐かしそうに語ります。
記念植樹で植えられているのはハナモモの木。3~4月頃に、赤や白、ピンクといった華やかな色の花を咲かせます。子どもたちが植える苗木は1メートルにも満たない大きさですが、将来的には5~8メートル程に成長するそう。他の樹木との相性や土壌の質が問題なのか、全ての苗木が大きく成長している訳ではありません。それでも、子どもたちが植えた木が何とか無事に、元気に育つようにと、こどもの国の職員らが、根気強く丁寧に世話を続けています。
ハナモモの花言葉は「あなたに夢中」や「チャーミング」など。小さくて、かわいい花のイメージから連想される言葉が並びます。そんな中に、東幡豆小の子どもたちにぴったりの一言が。それは「忍耐」の2文字。花言葉の通り、夏の暑さにも冬の寒さにも負けず、我慢強く、少しずつ成長を続ける木々の姿は「まるで、わが校の子どもたちのようですね」と井土校長は温かな笑顔で語ります。
「大きく育ってほしいね」「たまには見に来ようかな」――。2月の寒空の下、希望に満ちた瞳で植えたばかりの苗木を見つめる子どもたち。その心に根付いたハナモモの木は、数十年先の未来でも、きっと咲き続けていることでしょう。
