しごと 【特集2】まちを守る消防職員に密着!

いざというとき真っ先に駆けつけてくれる消防士たち。新城市の消防署は設楽町、東栄町、豊根村も管轄しており、愛知県の20%の面積を管轄しています。山や川の事故も多く、高速道路の事故にも出動します。大規模病院までの距離が遠いためドクターヘリの要請も県内でも非常に多いです。
皆さんは消防署の職員が、日々、どのような仕事をしているかご存じですか。救急活動や消防活動、それ以外にもさまざまな仕事が存在します。今回は、消防職員の仕事を大公開します!興味関心の扉を開いてみてください。

■密着24時消防職員のうち、救急、救助、指揮、消防担当は24時間勤務をしています。職員の一日に密着しまた。

◇[勤務スタート]08:30 大交代
これから勤務する人と勤務が終わる人で連絡事項を確認します。勤務が終わった職員は家に帰り、ゆっくりと体を休めます。この日を非番と言います。

◇08:35 当日の打合せ
一日おきの勤務なので、同じ係同士で引継ぎを行い、事務が遅れないようにします。

◇08:40 車両・機材点検
車両や資機材に故障がないか現場でスムーズに使えるように、一つ一つ確認します。

◇09:30 訓練
救急、消防、救助それぞれの現場を想定した訓練を行います。

◇10:30 事務処理
消防職員は多様な事務処理も行います。

◇12:00 昼食
いつでも出動できるように消防署内で食事をとります。食事はお弁当を持参したり、署内で自炊をします。

◇13:00 訓練

◇19:30 体力錬成、事務処理
救助では3時間救助者を背負って山の中を歩くこともあります。体力錬成も仕事の一つです。

◇24:00 仮眠
いつでも出動できるように活動服のまま仮眠を取ります。出動指令が流れたら天井のランプが点滅し、職員はすぐに起きて約2分後には出動します。

●日勤の職員もいます!
消防職員は全員が24時間勤務をしている訳ではありません。出動しない職員は8:30から17:15までの日勤をしています。

■緊急消防援助隊愛知県大隊合同訓練
近隣県を震源とした大規模地震が発生したことを想定した訓練です。被災地である県に、愛知県が大隊を編成し応援出動する内容で、県内の消防署と合同で行います。

■消防職員の福利厚生は充実している?
消防職員も市の職員なので、育児休暇や看護休暇、結婚休暇なども取得できます。
手当は扶養手当や通勤手当、夜間勤務手当や休日勤務手当などがあります。

■消防職員に仕事内容を教えてもらいました!

●望月 健伸(もちづき しけんん)指揮担当
・指揮担当の仕事内容
火災発生時に指揮車で出動し、全体の指揮を執ります。聞き取り調査を行い、時系列を整理します。

◇やりがいはありますか?
高速道路の救助などは怖さを感じますが、救助した後に「ありがとう」と言われると、とてもやりがいを感じます。市内出身なので、身近な人のために働けて嬉しいです。

◇消防職員になったきっかけは?
中学生の時に祖父が救急車で運ばれて、その時駆けつけてくれた消防士さんが近所の人で、その人が格好良くて消防士を目指しました。また、地元で働きたいと思い、新城市消防署を希望しました。

●彦坂 英次(ひこさか えいじ)救助担当
・救助担当の仕事内容
救助指令により出動します。交通事故、山や川の事故の現場で人命救助をします。

◇やりがいはありますか?
交通事故の現場では、車に挟まれた人をどうやって救助するかなど知識も必要です。そういった現場で救助した後に、「ありがとう」と言われるのが一番のやりがいです。

◇消防職員になったきっかけは?
父が消防団に所属していて、小さいころから消防操法大会や出初式などを見に行っていました。そこで活躍している姿に憧れて消防職員になりました。

●清水 翔太(しみず しょうた)救急担当
・救急担当の仕事内容
救急指令により出動し救急車に乗って駆けつけ、応急手当を行い病院に搬送します。1日平均3~4件の救急出動があり多い日は8件ほど出動します。

◇やりがいはありますか?
救急指令で出動し、無事に搬送して帰ってきたときにやりがいを感じます。一つとして同じ現場はないので常に緊張感があります。

◇消防職員になったきっかけは?
子どもの頃に救急救命士さんに祖母を助けてもらいました。その人に憧れを持ち、お礼が言いたくて消防職員になりました。入署してから探したところ、自分の直属の上司と分かり、あの時のお礼を伝えることができました。

●小松 美香(こまつ みか)予防課
・予防課の仕事内容は?
立入検査や建物を建てる前の審査、防火指導、花火の申請受付などを行います。火災発生時に火災の原因を調査し、同様の火災を発生させないようにします。

◇やりがいはありますか?
傷病者の搬送中「手を握って欲しい」と言われ、手を握っていたら安心していただけました。自分でも役に立つと思える場面がたくさんあります。

◇消防職員になったきっかけは?
はじめは看護師になりたかったのですが、消防士は困っている人のところに最初に駆けつけられるので目指しました。

●梶村 美鈴(かじむら みすず)消防総務課
・消防総務課の仕事内容は?
職員の健康診断や被服、人事に関すること、また消防団に関することも担当しています。

◇やりがいはありますか?
救急隊に勤務していたときに、偶然面識のある方の救助を担当しました。知っている人ということでスムーズに搬送することができ、地域の人の役に立つことができて嬉しかったです。

◇消防職員になったきっかけは?
高校生のときに部活動で空手をやっていて、顧問の先生に勧められたのがきっかけです。私の一歳上から消防署で女性職員の採用が始まり、地元で働きたいと思っていたので受験しました。

●その他の仕事

◇消防担当
火災発生時に消防車で出動し、消火活動を行います。他に地水利調査といって水利点検に出向することもあります。

◇警防管理担当消防署にかかる予算事務、水利の整備、消防・救助・救急その他緊急消防援助隊などの事務、出動に使用する指令システムなどの事務をします。

■編集後記
お話を聞いた全ての消防士の共通点として「やりがい」があると力説していました。連携しながら助けることができたときに達成感を感じるとお話ししてくれました。印象的だったのは、一つとして同じ現場はないということ。辛いこともあるが、お礼を言われた時の喜びがあるからこそ続けていると語ってくれました。消防士や救急救命士は、技術がどんなに進んでも、AIにはできない仕事です。きつい危険と言われがちな仕事内容の中に、人命救助という尊い価値が隠されている現場の連続だと思いました。

この特集は市民編集委員が企画・取材しました。