- 発行日 :
- 自治体名 : 愛知県新城市
- 広報紙名 : 広報しんしろ ほのか 令和8年1月号
■便秘予防と改善
監修:市民病院 内視鏡センター
便秘とは、本来体外に出すべき便が十分な量、かつ、快適に出ない状態を指します。近年では、食物繊維の摂取量の減少や運動量の減少、高齢化やストレスの増加などに伴い、便秘を訴える患者さんが増加しています。
◇便秘の症状
・1週間の排便回数が3回未満
・お腹の張り、腹痛がある
・便が残っている感じがする
・便が硬く、コロコロしている
・便を出す時に、苦痛を感じる
・便が出てもすっきりせず、不快感が続く
◇便が出るまでの流れ
(1)口で咀嚼(そしゃく)され、食道を通って胃に運ばれる。
(2)胃で、胃液によってお粥状に消化される。
(3)小腸でお粥状のものから身体に必要な栄養素と水分を吸収し、残りカスを大腸に運ぶ。
(4)大腸でドロドロの残りカスからさらに水分を吸収して形ある便を作りながら、腸の蠕ぜん動どう運うん動どうで直腸まで運ぶと、直腸の壁が刺激され便がしたくなる。
(5)脳からの指令を受けて、肛門から便が出る。
◇便秘の原因
・大腸の運動低下(弛緩性便秘)
腸管の緊張が緩んでしまい、蠕動運動が十分行われないため、大腸内に便が長く留まり、水分が過剰に吸収された結果、便が硬くなります。便秘の中でも最も頻度が高く、女性や高齢者に多いです。
・大腸の過緊張(けいれん性便秘)
副交感神経の過度の興奮によって腸管が緊張しすぎてしまい、便がうまく運ばれずにウサギの糞のようなコロコロとした便になります。食後に下腹部痛や便が残った感じなどの症状があることもあります。また便秘と下痢を交互に繰り返すことも多くあります。精神的ストレスや環境の変化、過敏性腸症候群などが誘因に挙げられます。
・直腸に便が停滞(直腸性便秘)
便が直腸に達しても、排便反射が起こらず、直腸に便がたまり、うまく排便できなくなります。高齢者の方や寝たきりの人のほか、痔や排便を我慢してしまう習慣がある人に多いです。
・器質性便秘
胃や小腸、大腸、肛門などに何らかの病気があり、それが原因で便秘になっている状態をいいます。
(例 大腸癌)
・薬剤性便秘
薬の服用により、副作用として便秘が起こります。
◇便秘の予防
便秘になりやすい人は、まず食生活などの日常生活習慣を見直すことが必要です。
(1)食事のリズムを整え、バランスの良い食生活を心がける
(2)水分を十分にとる(朝起きたら、1杯の冷たいお水を飲むと腸が動き出します)
(3)食物繊維を十分に摂取する
(4)腸内環境を整える食品(発酵食品)を積極的に摂取する
(5)適度な運動をするお腹のマッサージをする(散歩・ラジオ体操など)
(6)朝食後など、決まった時間にトイレに行く習慣をつける
(7)便意が起きたら我慢しない
(8)ストレスをためない
人によって便秘の原因はさまざまです。便秘の症状がみられた場合には、医療機関を受診しましょう。また、もともと便秘ではなかったのに、最近便秘になったなど、排便習慣が変化した場合には大腸癌などによる器質性便秘の可能性を確認するために、大腸内視鏡(大腸カメラ)検査を受けることをお勧めします。
問合せ:市民病院(代表)
【電話】22-2171
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