くらし 奥三河ミライバレープロジェクト vol.28

年を重ねるにつれて、体は少しずつ変化します。加齢による機能低下は、心身の不調に繋がります。昨年10月号でお話しをした「老化細胞」も、加齢による蓄積で炎症や線維化を起こし、さまざまな機能低下をもたらします。
前回は女性の更年期障害のお話しをしましたが、今回は男性の更年期障害のお話しをします。男性の場合は、40歳以降で男性ホルモンの一種であるテストステロンの分泌量が徐々に減少し、元気がなく調子が良くないなどの症状(左図参照)が出現します。
テストステロンの分泌量は病院の血液検査で調べることができます。テストステロンの血中濃度が低く症状が強い場合は、男性ホルモン補充療法を2週間または4週間おきに症状が改善するまで行います。血中濃度が低くない場合は、他の病気や生活習慣病の可能性があります。
更年期症状でお困りの場合はお近くの病院の医師へご相談ください。
※左図は本紙をご確認ください。

文責
名古屋大学 大学院医学系研究科 人間拡張・手の外科学
教授 山本 美知郎(やまもと みちろう)

問合せ:総合政策課
【電話】23-7696