文化 文化財シリーズ No.85

■上を向いて歩いてみよう…鬼瓦(おにがわら)
晴れの日が期待できる5月(皐月(さつき))、古い町並みの散歩や寺院・城へ行ってみませんか。「鬼瓦」に出会えるかも知れません。
寺院・城、歴史を感じさせる和風建築の家屋などの屋根の棟(むね)の端に置く特殊な瓦の総称を「鬼瓦」といいます。
日本最古の「鬼瓦」は、今から約1400年前の飛鳥時代に建てられた法隆寺(奈良)の寺院跡から発掘されたといわれています。現在のような2本の角が付いた鬼面(きめん)の鬼瓦は、室町時代の登場となります。「鬼瓦」は、昔から家や家族の守り神や魔除けとして親しまれてきました。
一般的に「鬼瓦」というと、鬼の顔をした瓦を連想しがちですが、色々な形の物の中には、縁起物である「七福神」や、火事から守るために「水」という文字を刻んだ「鬼瓦」もあります。
「鬼瓦」を作製する瓦職人を鬼師(おにし)と呼び、手作業での仕事のため熟練した技が必要とされます。

◇家の中に飾れる「鬼瓦」を紹介
1.インテリアとして玄関やリビングへ置くことのできる楯型鬼瓦(平板に小さな鬼瓦が付いている物)
2.鬼瓦のティッシュケース(鬼瓦の片方の鼻からティッシュペーパーを取る事ができる)

◇近くにある瓦をテーマにした美術館を紹介
「高浜市やきものの里かわら美術館・図書館」
場所:愛知県高浜市青木町9丁目6-18

写真:野間大坊 本堂(根本堂)の鬼瓦
※詳しくは本紙をご覧ください。

問合せ:生涯学習課
【電話】82-5200