- 発行日 :
- 自治体名 : 三重県
- 広報紙名 : 県政だより みえ 令和8年2月号
三重で地域の発展や課題解決に貢献している人・団体を紹介
紀宝町
・熊野川体感塾
・地域おこし協力隊サポーター 他
北原 潤希(きたはら じゅんき)さん
埼玉県出身。地域おこし協力隊として紀宝町へ移住。
現在、熊野川の観光舟・三反帆の船頭として活躍中!
■後世に川舟文化をつないでいきたい!
▽どのような活動をしていますか?
熊野川体感塾で三反帆(さんだんぼ)という伝統的な川舟を使った体験観光の仕事に携わり、船頭としてお客さんの案内や事業の運営をしています。以前は東京で、金融機関やベンチャー企業に勤めていましたが、都市での暮らしに違和感を覚え、次第に田舎暮らしへの憧れが強まりました。地域おこし協力隊の存在を知り、いろいろと情報を集めたりしていたところ、三反帆の観光事業を盛り上げてくれる人や手伝ってくれる人を募集しますという求人を見つけました。三反帆の写真を見て、ビビっと自分の心が動いたので、応募しました。協力隊の任期後は、熊野川体感塾の運営をしながら、紀宝町の「地域おこし協力隊サポーター」の仕事などもしています。現役の協力隊の相談に乗ったり、空き家の活用を促進したりして町の活性化に取り組んでいます。
▽活動で心掛けていることは?
お客さんを案内する仕事なので、楽しんで気持ちよく過ごしてもらえるよう常に気を配っています。いい風が吹いているときはエンジンを止めて鳥の声や川の音を聞けるように、静かな時間を作っています。お客さんに「本当に気持ちよかった、楽しかった」と言っていただけるのがこの仕事の魅力ですね。また、安全面は、最も大切にしているポイントです。舟や装備の点検を欠かさず、信頼を守ることを心掛けています。操船で使う竿や櫂(かい)(オール)を自分たちで作り、それが道具として役立つところもすごくやりがいがあります。都市生活では得られなかった「生み出す仕事」の充実感を味わいながら、伝統的な川舟文化を未来につないでいきたいと思っています。
▽今後の目標を教えてください
これまでは熊野川体感塾の前塾長のもとで、船頭の技術や運営を学びながら活動してきました。今はその経験を生かし、自立に向けた準備を進めています。今年度中に新しい事務所を立ち上げ、案内業務をやっていける基盤を整えるのが目標です。道路からよく見える場所に移る予定なので、近くを通る方たちが立ち寄りやすい場所にしたいと思っています。三反帆のシーズン(3~12月)に向けて、より多くの人に熊野川の魅力を体感してもらえる環境を整えたいです。将来的には、若い世代や地域外の人も含めさまざまな人が集い、楽しめる場所をめざして、一歩ずつ進んでいきたいですね。
