その他 農業後継者確保のための「キックオフ・シンポジウム」を開催しました(2)

■御浜町役場 農林水産課 課長 仲村和彦
そもそもなんで準備せんと始めたんだ、と。
ないのになんで来てもらうんだ、という話に感じた方もいらっしゃると思います。
実際、僕にそうおっしゃってきた方もいます。
ちょうど私が令和3年に農林水産課に配属になる時に、産地がすごく厳しいという議論が町の中でありました。今やらないと産地は潰れるぞっていうのを、こんこんと聞かされたんです。
私は農業の素人やけど、「危ない」ということはわかりました。これは直ぐにもやらなあかん、という中で、物事は始まっていったんですよね。
ですので、準備不足もあると思います。
ただ、新規就農を志して御浜町に来てくれた彼らは、目標となる先輩の姿を見て、自分たちもそうなりたいという想いで来てくれています。
人と、農地っていうのは、御浜町の宝ですよね。
そこをしっかりと活かして町を盛り上げていく、これがすごく大事かなと思いますので、ぜひご協力をお願いします。

■実行委員長 山門祐典
「みかん、やったらええやん」って、YouTubeの撮影の時に言ってしまったんですけど、俺えらいこと言うてもうたなと(苦笑)。
ほんとに、若い人、後継者もだんだん少なくなってくるのは読めてましたし、新規就農で入ってくれる人たちの力は、御浜町、そしてこの産地には絶対必要やなって。
僕の世代では、そんなに新規就農者の恩恵というのは受けれない可能性は高いですけど、行く先ですね、これから20年30年経った時に、新規就農者が来てよかったねっていう未来像がね、はっきり見えてます。
で、後継者もおらんとか、高齢化が急速に進むっていうのは、今、本当に御浜町の課題で。
でも、町が動いてくれて、こんだけの新規就農者の方が来てくれたと。するといろんな問題が起きます、どうしても。そして現実にぶち当たります。
でも、その課題を1個ずつクリアしていくことは、それは「失敗ではない」。そういう取り組みに、みんなでしていけたら。みんなで取り組んでいくと、ほんとにこれがいい取り組みになると、僕は信じてます。
これだけ新規就農者が並んでいる姿、毎年10人も来てくれとるということで、仕組み作りをしっかりやっていかなあかんなというのは痛感しています。
それには、絶対に皆さんの協力が必要になってくるので。
「本当に御浜町は年間10人来るらしいぞ」って、そこらへんで立ち話でもいいですし、「土地・農地がなくて困っとるらしいぞ」っていうのも共有していただいて、これから御浜町をみんなで盛り上げていけたらなと思います。
皆さんのご協力、よろしくお願いします!

■農地を貸したい方・売りたい方を募集しています
数年前までは年間1〜2名だった新規就農者が10名以上に増え、新規就農者のための住宅・農地の確保が課題になっています。町外から移住される方々が安心して農業を始められるように、各種制度へのご登録とご協力をお願いします。

(1)農地バンク制度
農家から農家への土地の橋渡し役のような制度。担い手や新規就農者へ農地を貸し出し、継承するために、農地バンクへのご登録をお願いします。

(2)農機具バンク制度
使われなくなった農業用機械、倉庫、施設、軽トラなどをこれから使いたい農家の方に譲っていただく制度。農機具バンクへのご登録をお願いします。

(3)空き家バンク制度
空き家の有効活用と地域を活性化するための制度。町外から移住される新規就農者などの住む家を確保するために、空き家バンクへのご登録をお願いします。

問い合わせ:
農地・農機具バンクに関して…御浜町役場 農林水産課【電話】05979-3-0517
空き家バンクに関して…御浜町宅地建物取引業連絡会【電話】070-8367-6575