くらし 将来にわたる安定した運営のために国民健康保険料を改定します

※市会で審議中
ここでは、国民健康保険に関する京都市の現状や、安定的な運営のために行う2025年度の保険料算定の考え方などをお伝えします。

■そもそも国民健康保険(国保)とは
加入者の方が保険証等を提示すると、医療機関などでかかった費用の2~3割の負担で医療を受けられる制度です。

▽加入対象者
0歳から74歳までの、社会保険等に加入していない自営業者や農業・漁業従事者、年金受給者とその家族などが加入対象です。
京都市では約25万人の方が加入されています。

▽京都市国保の仕組み
加入世帯ごとに納付いただく保険料と国からの交付金などにより、一般会計とは分けた「国保特別会計」として運営しています。
なお、国保の財政運営は都道府県単位で取りまとめられており、京都府が医療費の将来推計などを行っています。

■京都市国保制度の現状
▽国保が抱える課題
国保への加入者の減少により保険料の収入が減る一方、高齢化や医療の高度化、生活習慣病の増加などの要因により、医療費は増加傾向に。
グラフでも1人当たりの医療費は、2008年度を1とすると、2023年度には約1.5倍となっていますが、1人当たりの保険料はほぼ横ばいで推移しています。

▽2008年度を1とした時の医療費・保険料の伸びの推移
※詳細は、本紙またはPDF版をご覧ください。

これまでは…
医療費と保険料との差を補うために、
・京都市の国保基金(過去の黒字分の貯金など)の取り崩し
・国保に加入していない方も含む皆さまからの税金など一般会計から毎年64億円(1人当たり約2万3000円)の繰り入れ
を行い、保険料を抑えてきました。

▽[ひとくちメモ]他都市との比較(2023年度決算)
1人当たり約2万3000円の一般会計からの繰り入れは、府内15市では最も高い水準。また、国保基金の活用も行い、他都市と比較しても京都市の保険料は低く抑えられてきました。

1人当たりの保険料(低い順):
・政令市…1位/20市中
・府内…1位/15市中

■今後の保険料算定の考え方
年々、医療費と保険料の差が拡大し、国保基金の残高もわずかであるため、国保制度を安定的に運営するためには、加入者の方にも負担を求めざるを得ません。今後は、加入者の方の急激な負担増を避けるため、一般会計からの繰り入れは続けながら、保険料を数年かけて段階的に引き上げ、現在の医療費水準に応じたものにしていきます。

▽モデル世帯での2025年度の保険料
・65歳以上の1人世帯
・年金収入有(年額約160万円)

2025年度:年額2万6825円
2024年度:年額2万4579円
前年度比:2246円増

40~64歳は介護分保険料込み
・40~64歳同士の2人世帯
・世帯主のみ給与収入有(年額約300万円)

2025年度:年額33万7840円
2024年度:年額32万1930円
前年度比:1万5910円増

2025年度は、引き上げ後の保険料でも政令市平均や府内15市平均より低く抑えられています。

加入世帯の2025年度保険料は6月下旬に通知します。
加入者の方にはご負担をお願いしますが、将来にわたり安心して医療を受けられる制度に向けて、ご理解とご協力をお願いします。
詳細はHPをご覧ください。

問合せ:保険年金課
【電話】213-5861【FAX】213-5857