くらし つかさといっしょにしらべる堂

きょうのしらべるテーマ：2024年度決算概況
※金額は概数

「今回は、2024年度の決算概況について、一般会計と公営企業会計に分けて調べていくのじゃ!」
京都のまちを見守る　鍾馗はん

「まずは一般会計からご覧ください。2024年度も前年度に続き黒字を達成しています!」
しらべる堂店主　つかさ

■一般会計
〔収支の全体像〕
◇一般会計
歳入：9801億円
歳出：9718億円
翌年度への繰り越し額：25億円
収支：58億円
※全会計(特別会計、公営企業会計を含む)の歳出総額は1兆8220億円(収支は396億円)

◇ポイント
・特別の財源対策を実施せず、58億円の黒字を達成(3年連続で黒字達成)
・2024年度も計画どおり過去負債を35億円返済し、持続可能な行財政運営に向けて前進

◇財政用語メモ
・特別の財源対策…公債償還基金(市の借金返済のための積立金)の取り崩しなどにより、赤字補填(てん)を行うこと。
・過去負債…赤字補填のために、公債償還基金からこれまで取り崩してきたもの。今後返済が必要な総額は425億円(2025年9月1日時点)。

「次に市民の皆さまの生活に関わりの深い歳入・歳出について分かりやすく説明するのである!」
しらべる堂看板猫　ワガハイ

◆一般会計の歳入の状況
○市税収入　3243億円(前年度比42億円増)
〔主な税収増加の要因〕
固定資産税(前年度比46億円増)
要因：地価上昇に伴う調整措置による増

「市税収入額・市税徴収率はともに過去最高となりました。」

○ふるさと納税寄付金　115億円(前年度比15億円増)

「京都ならではの返礼品の充実などにより、寄付受け入れ額は過去最高になったのじゃ。」

◆一般会計の歳出の状況
「突き抜ける世界都市　京都」を実現するため、主にこれらの取り組みに使われたのである。

社会福祉費：児童手当を拡充し、子育て世帯の負担を軽減
産業経済費：地域企業の下支えや、さらに発展していくための成長支援
教育文化費：校内サポートルームの整備推進など、不登校児童生徒への支援を強化
都市建設費：既存住宅を購入する若年・子育て世帯に、京都安心すまい応援金を交付して定住・移住を促進
保健衛生費：乳幼児健康診査の費用助成を拡充

詳細はこちら(本紙参照)

■公営企業会計
「公営企業は「独立採算制」の下、お客さまからの料金収入を基に運営しているため、一般会計と分けて記載します。」

◇市バス・地下鉄事業のポイント
・お客さま数の回復などによる運賃収入の増加もあり、市バス・地下鉄ともに2年連続で黒字。
・市バスは、国や市の財政支援を含んだうえで10億円の黒字を確保したものの、黒字幅は昨年度(12億円)から縮小。
・地下鉄は26億円の黒字となるものの、いまだ多額の企業債残高を抱える状況。

人件費や燃料費の高騰など厳しい経営状況が続く見込みのため、引き続き、持続可能で安全かつ満足度の高い市バス・地下鉄事業を目指し、市バスの混雑対策や経営改善などの取り組みを着実に推進。

詳細はこちら(本紙参照)

問合せ：財務課
【電話】863-5085【FAX】863-5069

◇上下水道事業のポイント
・老朽化した管路・施設の改築更新や耐震化、浸水対策など長期的な視点に立ち、ライフラインを守るための事業を着実に推進。
・効率的な事業運営に努めたものの、物価の高騰などにより水道・下水道ともに黒字幅が減少。

今後も物価の高騰や老朽化した管路の更新費の増加など、厳しい経営状況が見込まれるため、引き続き効率的・効果的で持続可能な事業運営を推進。

詳細はこちら(本紙参照)

問合せ：経営戦略室
【電話】672-7722【FAX】682-2454

「今後も安定した財政運営を着実に実行していくのじゃ!」
「さて、本日のしらべる堂はこれにて閉店。またのご利用をお待ちしております!」

「わしももう少し出番がほしいのじゃ…」
「まぁまぁ」

問合せ：財政室
【電話】222-3288【FAX】222-3283