- 発行日 :
- 自治体名 : 京都府舞鶴市
- 広報紙名 : 広報まいづる 2026年1月号 Vol.1079
誰もが住み慣れた舞鶴で安心して暮らし続けたいという願いを支えるのが、地域の福祉の力です。舞鶴市では、この地域社会を支える福祉人材の確保を喫緊の課題と捉え、新たにプロジェクトを始動します。
■福祉を取り巻く環境と危機的課題
◇Topic(1) 加速する市民の高齢化
舞鶴市は、全国平均を上回る速さで高齢化が進行しており、日常生活において支援を必要とする高齢者が増加しています。舞鶴市の高齢化率の現状と見通し
現状:令和7年33.0パーセント
未来:令和22年37.8パーセント
◇Topic(2) 深刻化する人手不足
市内の介護関連職種は、全職種の平均を上回る2.68倍の求人倍率があり、深刻な人手不足が常態化しています。
・事業者の休止
令和7年には、介護保険サービス事業所の4カ所が休止しました。
・必要な人材数
令和7年に実施した調査結果では、安定した事業継続のためには、新たに90人以上の介護職員が必要とされています。
◇Topic(3) 介護職員の高齢化
市内の介護施設で働く職員の高齢化が進んでいる現状は、将来、人手不足を招く大きな要因となっています。
・職員の年齢構成
40代~60代の割合:60パーセント以上
・将来のリスク
職員の高齢化により、今後数年のうちに多くの退職が見込まれるため、安定的に必要な職員数を確保することがより一層困難になる見込みです。
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人材確保が必要!
◇まいづる福祉人材未来プロジェクトを始動
市内の高齢者・障害者福祉の現場に就職する人への「奨励金」の支給など、新たな人材確保の施策を総合的に実施することで、持続可能な福祉サービスの提供体制の構築を目指します。取り組み期間は令和9年度まで。
介護職員・ホームヘルパーなどの獲得目標
令和7年度~9年度:100人
■7つの施策を展開
「まいづる福祉人材未来プロジェクト」は、福祉現場での「就労」や「定着」「情報発信」など7つの分野で施策を展開します。これにより、福祉分野で働くことの魅力を高め、多様な人材を呼び込み、長く働き続けられる環境づくりを推進します。
1 復職者・新規就労者への支援
令和7年4月1日以降の勤務開始が対象
・復職奨励金…10万円
過去に介護職員としての勤務経験があり、離職後1年以上経過後、新たに市内の事業所に常勤で採用された人
・転入奨励金…20万円
舞鶴市に転入し、新たに市内の事業所に常勤で採用された人
・転入者家賃補助・1戸あたり3万円/月(上限)
舞鶴市に転入し、新たに市内の事業所で常勤で勤務する人(事業所を通じて支給)
・継続就労奨励金…5万円
市内の事業所で常勤勤務を6カ月以上継続している人
2 ヘルパー就労者への支援
・ホームヘルパー就労奨励金…最大20万円
令和7年4月1日以降に、新たに市内の訪問介護事業所でヘルパーとして週12時間以上勤務する人
3 外国人人材の生活支援
・家賃補助…1戸あたり3万円/月(上限)
市内の事業所に勤務する外国人職員に家賃補助を実施している事業所
・自転車購入補助…1台あたり6万円(上限)
通勤距離などが2キロメートル以上ある外国人職員のために電動アシスト付き自転車を購入する事業所
4 資格取得への支援
・介護職員初任者研修などの受講料を助成
・舞鶴YMCA国際福祉専門学校の学費貸し付け
同校授業料の貸し付けを実施。卒業後、市内の介護施設などに3年間以上勤めると、返済が免除になります
2026年4月入学者を募集中
5 福祉現場の負担軽減
事業所からの各種申請・届け出やケアプランなどの情報共有の電子化を促進するなど、福祉現場の働きやすい環境作りを進めます
6 サポーター企業の開拓
プロジェクトに賛同していただけるサポーター企業を開拓し、企業版ふるさと納税で財源を確保します
7 福祉職場の魅力を発信
PRキャラクター未来さんとともに、福祉事業所で働く人の仕事にかける思いや、日々のエピソード、就労支援の施策などを市ホームページやSNSで発信しています。福祉現場で活躍する若者を紹介した動画を公開しています。ぜひ、ご覧ください。右コードからアクセス可。
※二次元コードは本紙をご覧下さい。
■INTERVIEW
学生時代に友人に誘われて参加した入浴ボランティアをきっかけにホームへルパーの資格を取得し、介護施設で働くようになりました。出産を機に一度退職しましたが、施設の人手不足を聞き、パートタイムで復職し、今は正職員として働いています。子育てとの両立は簡単ではありませんが、休みを取りやすい職場の雰囲気はとても助かっています。
介護の仕事は「しんどい」「大変」というイメージを持たれがちです。しかし、今の高齢者の皆さんはやりたいことや生きがいを持ち、心も若く、気持ちも前向きで、そんな皆さんと接する時間は刺激があり、とても楽しいです。また、喜んでもらえるとやりがいにもつながります。福祉業界は慢性的に人手が不足していますが、働く人が少しでも増えれば、質の高いサービスを提供でき、利用者の皆さんも健康で生き生きと過ごせる人が増えると思っています。
介護福祉士 片山 和美さん
■福祉職場の魅力などを発信中!
PRキャラクター 未来(みらい)さん
年齢:35歳
性別:女性
家族:夫と小学2年生の子ども
仕事:介護職員(出産のため退職し、最近復職)
趣味:洗濯(晴れた日に干したTシャツが風に揺れるのを見るのが好き)
担当:高齢者支援課、障害福祉・国民年金課
