くらし [シリーズ人権を考える]あやべ人権フェスタ2025

市は8月30日、人権フェスタを開催。主会場のあやテラス・ホール(青野町)では、人権講演会を2部構成で行いました。

■「人権の第1歩は知ること」
第1部は、紙芝居師の小川よしのりさんが講演しました。18才の時に、難病の筋ジストロフィーと診断された小川さん。講演では、迫力ある紙芝居を交えながら、自身が病気とどのように向き合ってきたのかを語りました。最後に「人権とは、まず相手を知ること、知ろうとすること」と力強く締めくくり、見た目や生い立ち、病気などにとらわれることなく、互いを理解しようとする姿勢の大切さを伝えました。

■差別に向き合い続ける生き方学ぶ
第2部の講師は、元兵庫県宝塚市長の中川智子さん。阪神・淡路大震災の災害ボランティアがきっかけで政治の道へ進みました。「常に人権を大切にすること」を行動の基盤に、法律の制定や施策に取り組んだ中川さん。講演では、小学生の時に感じた部落差別への疑問から「自分が大人になっても差別を許さない人間になろう」という強い決意が原点にあると語りました。
誰もが住みやすい社会を目指し、私たちも人権課題に誠実に向き合いましょう。