- 発行日 :
- 自治体名 : 大阪府大阪市住吉区
- 広報紙名 : 広報すみよし 令和7年6月号
■楽しみ方もいろいろ、ワクワクの1日!
国内外のパビリオンがずらりと建ち並ぶ万博会場。便利な事前予約制度も活用できますが、会場内の案内所などに設置された端末機で、当日に観覧予約できるものもたくさんあります。また、予約なしで観覧できるパビリオンやイベントも多数。気軽に訪れて、大屋根リングの上を歩いたり、フードコートで食事を楽しんだりしながら、万博で1日たっぷり遊びつくしましょう。
◆我が地元! 住吉区にもキャンパスがある「大阪公立大学」の取組に注目!!
(1)飯田(いいだ)グループホールディングス株式会社と共同でパビリオン出展
鮮やかな西陣織(にしじんおり)を全面にまとった外観が、会場内でひときわ目を引く「飯田(いいだ)グループ×大阪公立大学共同出展館」。館内では、最先端の技術や脱炭素社会に向けた新エネルギーによって、誰もが健康的で快適に暮らせる「未来型住宅」や、巨大なジオラマで表現した未来都市「ウエルネススマートシティ」を紹介しています。
2つのギネス世界記録「世界最大の西陣織(にしじんおり)で包まれた建物」及び「世界最大の扇子形の屋根」に認定されました!
※予約・抽選対象
◇interview(インタビュー)
大阪公立大学と飯田(いいだ)グループは、約10年にわたって人工光合成技術の共同研究に取り組んできました。このパビリオンでは、実際の人工光合成装置や、万博期間中に行う実証実験の映像などを公開しています。天然の光合成では、植物の葉に太陽光が当たって、二酸化炭素からデンプンが作られます。人工光合成はこの仕組みを真似て、二酸化炭素を活用したエネルギー創出を目指しています。実は研究が始まった頃は、住宅1軒分のエネルギーを供給するには、葉の部分として長居陸上競技場くらいの広大な面積が必要でした。しかし今では、家の庭くらいの面積で可能になりました。今回の展示は、社会実装に向けた大きな一歩。さらに6か月の実証実験を経て、実際の住宅への搭載につなげ、最終的には送電線から電気を供給しなくてもいい住宅を作るのが目標です。万博を一つの契機として、2050年カーボンニュートラルの実現に向けて、引き続き研究を進めていきます。ぜひ展示を見て、脱炭素社会を身近なものとして実感していただけたらうれしいです。
大阪公立大学 人工光合成研究センター 天尾豊(あまお ゆたか)教授
(2)大阪ヘルスケアパビリオンに「いのちの湧水(いのちのいずみ)」を設置
※予約・抽選対象
◇interview(インタビュー)
大阪府・大阪市が企業や団体と共に出展する大阪ヘルスケアパビリオン。この建物の前に、大阪公立大学と4つの企業が連携して設置したアクアポニックス「いのちの湧水(いずみ)」があります。アクアポニックスとは、水産養殖(アクアカルチャー)と水耕栽培(ハイドロポニックス)を組み合わせた循環型の生産システム。魚の排泄物を微生物が分解し、それを養分として植物が吸収し成長することで、水が浄化され、魚にとって快適な水環境が保たれます。自然界の縮図とも言えるこのシステムは、魚と植物の両方にとって、まさにWin-Win(ウィンウィン)。また、アクアポニックスは食料生産装置であると同時に廃棄物処理装置でもあるため、食料問題と環境問題の解決に貢献できる方法として注目を集めています。万博での展示を通して、未来を担う子どもたちに、いのちの循環の大切さを伝え、食料生産と環境保全の両立について考えてもらう機会につながればと思っています。
大阪公立大学 植物工場研究センター(PFC) センター長 北宅善昭(きたや よしあき)特任教授
(3)ボランティアリーダー育成プログラム実施と万博での活動
大阪公立大学では、万博に向けて、2022年度から学生と一般市民向けに「ボランティアリーダー育成プログラム」を開講。受講生の多くはボランティアスタッフとして、万博会場や主要駅、空港などで来場者の案内やサポートを行います。
◇interview(インタビュー)
昨年度にプログラムを受講して、市民の方たちやボランティア団体とのつながりができ、一緒に活動できる仲間が増えました。万博には会場ボランティアとして参加するので、自分自身も楽しみながら盛り上げていきたいです。もし何か困ったことがあれば気軽に声をかけてくださいね。
理学研究科 博士前期課程2年 津田あすか(つだ あすか)さん
◇interview(インタビュー)
1年次にプログラムを受講し、運営のサポートにも携わりました。プログラムでは大阪マラソンにボランティアとして参加し、良い経験になりました。万博には会場やまちなかのスタッフとして参加します。来場者の皆さんに各地域の魅力や未来の技術を体感してもらえたらうれしいです。
農学部4年生 堤朋子(つつみ ともこ)さん
問合せ:政策推進課 3階35番窓口
【電話】6694-9842【FAX】6692-5535