スポーツ 【特集】新春座談会 挑戦と飛躍のヒントを探す~新しい一歩を踏み出した女性アスリート~(2)

◆新しいことへ挑戦する原動力
・松田
格闘技に興味が湧いたのは、野球選手時代にテレビで、格闘技の試合を観戦したことがきっかけです。初めて見たとき、「かっこいい」と思い頻繁に見るようになり、その憧れから自分もやってみたいと気持ちが変わっていきました。ちょうど今後の人生の選択肢を考えるタイミングだったこともあり、新しいことに挑戦したい気持ちを抑えられず格闘技をやろう!と決意して転向しました。

・市長
やりたいと思ったことを実際に行動に移す、その行動力が素晴らしいですね。

・松田
これまでの人生を振り返っても、やりたいと思ったことはすぐ実行に移してきたので、「思い立ったら即行動!」が私の原動力なのかもしれません。

・儛島
私は、自衛隊に在籍していた時は仕事がすごく楽しくて、このまま続けてもいいかなと思っていました。昇任を考えるタイミングとSTARDOMの新人オーディションの時期が重なり、「私はどっちをやりたいか。チャレンジしたいことは何か」を真剣に考えたとき、小さい頃からのプロレスをやりたいという気持ちが消えないことに気付きました。最終的には退職してプロレスの世界への挑戦を決意しました。

・市長
二人の話を聴いて、やりたいと思ったことに対し果敢に挑戦し、やり通す意志の強さを感じます。今回の座談会を読んでくれている読者の方へ伝えたいことは、「挑戦せずに後悔してほしくない」ということです。挑戦してみてうまくいかなかった時は次に生かせばいいと思っています。けれど「あの時やっておけば良かった」という後悔はしてほしくありません。全ての方に、挑戦し続ける気持ちを持ち続けてほしいです。

・議長
タイミングがあっても普通だったら相当悩み、なかなか決断できないものですよね。でも、お二人のお話からやりたいと思った時に、気持ちの切り替えができる力を感じ取れます。「とにかく前に進む!」という意志の表れなのかもしれませんね。

・松田
反対されたら絶対見返してやる!という気持ちになります(笑)

◆キャリアチェンジ後の困難と乗り越え
・松田
基礎ができていないと総合格闘技はとても危険な競技なので、最初は受け身を取る練習から始めました。また、基本動作を全て習得しないとジム内でプロの選手と練習できないので、その環境にたどり着くまで必死で朝、昼、晩と練習を重ねました。

・市長
練習相手にすらなってもらえない状況での、努力の日々は辛くなかったですか?

・松田
目標に向かって練習を続けることは、全く苦痛ではなかったです。むしろ、できないことができるようになっていくのが、とても楽しかったです。そう思えるようになったのは、野球時代の経験が生きていると思います。

・議長
はっきりと自分のビジョンが見えて、それに向かって行動を続けられているのは本当にすごいことです。

・儛島
プロレスも基礎が大事なので、筋トレをこなせるようになってから、受け身などを繰り返し練習していました。最初はついていくだけでいっぱいいっぱいでした。また、リング上での「間」の置き方や、お客さんに「魅せる」ことを想定したトレーニングも苦労し、デビューするまで時間がかかりました。

・市長
どうやってその困難を乗り越えたんですか?

・儛島
自衛隊での厳しい訓練を乗り越えたことで、根性が鍛えられたのだと思います。

◆女性が輝く
・司会
儛島さんにお聞きしますが、プロレスと聞くと力強さや荒々しさといったイメージが先行しがちですが、その中で輝くために、日々心掛けていることはありますか?

・儛島
私が女子プロレスはすごいと思ったのは、男性のプロレスと違い、「華やかさ」「しなやかさ」そして、「女性らしさ」を戦いの中で表現し、体現できるということです。私自身もそういった部分に惹かれました。リング上での動きや姿勢を通じて、少しでも華やかさを発揮できるよう常に意識しています。

・司会
松田さんは、お母さんとして子育ても頑張っておられますが、家庭との両立で大変だったことや工夫などありますか?

・松田
子どもに寂しい思いをさせてしまうこともあります。でも、家族や友人など周りの方たちがサポートをしてくれるので、両立を難しいと感じたことはありません。娘は6歳なのですが、言ったことをきちんと分かってくれるので、娘にも助けてもらっています。

・市長
子育てのお話に触れたので、柏原市の取り組みについて少しご紹介します。まず、ご家庭の経済的負担を減らすために、昨年は中学校給食の無償化を議会と協力して実現させました。また、子どものそばで安心して働け、仕事にも集中できる場所として、託児付きワーキングスペース「ママスクエア」を市内の公共施設内に開設しました。その場所で「ママITスキルアップ講座」を行い、就職に繋げる取り組みも行っています。さらにサンヒル柏原は、5月に屋内で子どもたちが遊べる場に生まれ変わります。子育てしやすい環境をより良い形で作り上げたいという思いで進めています。

・議長
市長のお話にもありましたが、全ての方が自然な形で生き生きと暮らしていけるような仕組みを、行政として作っていかないといけないと考えています。行政サービスがしっかり整うことで、市民の皆さんが心穏やかに過ごせるように、そして活躍できるように町づくりの体制を構築していきたいです。