イベント 五国の現場から

県内各地で行っている県の主要施策の取り組みなどをクローズアップします。

◆SCENE1 県内の匠に教わるものづくりの技
神戸国際展示場(神戸市中央区)
10月25日と26日の2日間、ものづくりの楽しさを紹介する「技能グランプリandフェスタ2025」が開催され、親子連れを中心に約7,000人が来場しました。建具や左官、畳、日本調理など39の技能者団体や教育機関がブースを出展。子どもも大人も体験や実演を通して、暮らしを支える職人の技に触れました。

・多くのブースで職人の指導による体験が実施されました。

◇体験者の声
・河内乃の佳さん(小学6年生)
食彩細工に挑戦し、リンゴに模様を彫りました。刀を深く入れてしまい失敗したところもありましたが、作業は楽しかったです。将来は料理の道に進むのもいいかなと思いました。

・町ジャン董さん(小学5年生)
工作が大好きで3年生の時から毎年来ています。今年は初めてミニ畳を作りました。畳へりを折り曲げた時、きれいに角が出なくて職人さんに手伝ってもらいました。

◇出展者の声
・三枝俊雄さん(兵庫県左官工業協同組合副理事長)
長年、こてを使った壁塗り体験を実施しています。後継者不足に悩む業界にとって、このようなイベントはアピールの絶好の機会。一人でも多くの若者に興味を持ってもらいたいです。

◆SCENE2 持続可能な取り組みを発信するフィールドパビリオンはこれからも
大阪・関西万博会場(大阪市此花区)
万博閉幕を2日後に控えた10月11日、関西パビリオン・兵庫県ゾーンで「ひょうごEXPOフィナーレ」を開催。「食」「サービス」「モノづくり」の3部に分かれ、県内の出展企業やひょうごフィールドパビリオンのプレーヤーが万博の成果などを語り合いました。モノづくりの部のプレーヤーとして登壇した、淡路島で土壁の製造・販売に携わる濵岡淳二さんは、島の地域資源である「土」の魅力を発信するミュージアムを開設。海外の設計事務所の目に留まり、ウズベキスタンパビリオンの内装を手がけることに。「フィールドパビリオンの取り組みを通して、さまざまな国や職種の人と出会えました。彼らに気付かされた新たな土の可能性を追求していきたい」と今後の意気込みを話しました。

・3部とも立ち見客が出るほど盛況でした。

◆SCENE3 空港をより身近な存在にスペシャルイベントを開催
コウノトリ但馬空港(豊岡市)
航空機や空港をより身近に感じ親しんでもらうため、各空港では9月20日の「空の日」を記念したイベントを開催しています。コウノトリ但馬空港では10月19日に開催。ヘリコプター遊覧体験や滑走路見学、フライトシミュレーター体験などこの日だけの特別な企画に、参加者たちは目を輝かせながら楽しんでいました。4月に国際チャーター便の運航が始まった神戸空港でも同日に開催され、多くの人でにぎわいました。

・空港で働く車などを見学後、通常は立ち入り禁止の滑走路を歩いてスケールの大きさを体感。
・元機長の説明を受けながら操縦体験をした参加者からは「着陸の操作がとても難しかった」との声が。
・空港に展示されている日本初の国産旅客機「YS-11」の内部も特別公開。

県内には3つの空港があり、それぞれの役割を担い公共交通を支えています。
・大阪国際空港(伊丹空港):全国27都市とつながるネットワーク空港
・神戸空港:海外5都市と国内11都市を結ぶ海上空港
・コウノトリ但馬空港:但馬と京阪神地域を結び、防災拠点としても活躍する空港県では関係団体と共に各空港の利用促進などに取り組んでいます。