くらし topics GOKOKU ~ SDGsを考える~(1)

◆これからの農業は気候変動に左右されず安定生産
異常気象や自然災害が農作物の安定生産に大きな影響を及ぼす中、注目を集めているのが植物工場です。LED光の強度や波長、温湿度、養分等を高度に制御することで計画的な栽培を実現し、省人・省力化により人手不足を補い、作業負担を大幅に軽減。県内でも、次代の農業に取り組む事業者が増えています。
(取材・文 本紙編集部)

◇伊東電機(株)(加西市) 新事業開拓室 関口悠人さん
当社はコンベヤー用のモーター内蔵ローラーの開発で培った技術を生かし、完全閉鎖型植物工場を運営。レタスを中心に毎日1,000株を収穫しています。苗を載せたトレーをラックに並べ、成長すると自動的に包装作業へ進みます。屋内のため虫が付く心配がなく、栽培期間中は農薬不使用です。また、細菌が非常に少ないので日持ちが長く、洗わなくても食べられます。現在、イチゴなどの果菜類の周年栽培法の研究にも取り組んでいます。

・成長したレタスは自動で搬出されます。
・レタスとベビーリーフは、屋内の植物工場の生産物では初めて「ひょうご推奨ブランド」に認証されました。

問合せ:伊東電機(株)
【電話】0790-47-1645【FAX】0790-47-1154

◇兵庫植物工場事業協同組合(市川町) 施設長 樋口宜史さん
2021(令和3)年に廃校舎を活用し、野菜工場と就労継続支援B型事業所を開設しました。屋内でバジルとメロン、屋外のコンテナでキクラゲを栽培し、通所者が作業を担当。バジルは、かつての家庭科室でソースに加工します。今後は発芽ニンニクの水耕栽培にも取り組む予定です。光を当てなくても10日ほどで十分に成長することから、気軽に取り組める副業として地域の人たちにも広めたいと考えています。

・たわわに実ったメロン。メロン以外は主に加工品に。バジルソースはふるさと納税の返礼品としても人気です。

問合せ:兵庫植物工場事業協同組合
【電話】0790-27-0797【FAX】0790-33-9386

◆「五つ星ひょうご」の環境に優しい逸品
県と(公社)県物産協会では、ひょうご五国の豊かな自然や歴史、文化を生かした商品を「五つ星ひょうご」ブランドとして全国に発信しています。2025(令和7)年度は「地域らしさ」「新しさ」「SDGs」を兼ね備えた61品を選定しました。
(県観光振興課)

◇選定品の一例
・パール・ハートリンクプラチナペンダント(神戸市北区)
使わなくなった指輪を神戸の真珠と組み合わせてペンダントにリフォーム。シンプルなデザインで、フォーマルにもカジュアルにもマッチします。

・バジルカレー(三木市)
県立三木東高校の「アントレプレナー(起業)」の授業から誕生したレトルトカレー。生徒とボランティアが無農薬で育てたバジルをふんだんに使っています。

◇バジルカレー5個セットを5人にプレゼント
応募方法は本紙7面へ

問合せ:
県観光振興課【電話】078-362-3871【FAX】078-362-4275
(公社)県物産協会【電話】078-362-3858【FAX】078-382-1206

◆3Dプリンター住宅で被災地復興にも貢献
セレンディクス(株)は車の価格で買えるスタイリッシュな住宅を掲げ2018(平成30)年に西宮で創業した、日本初の3Dプリンター住宅の開発・販売会社です。建材企業と共同開発したコンクリート系素材により世界最高水準の耐震性を確保するとともに、工場で一括して部材を出力することで大幅なコスト削減と短納期を実現しました。現在、4,000件以上の引き合いがあります。また、24(令和6)年にはウクライナの住宅再建のために現地の建設会社に住宅のデジタルデータを無償提供するなど、被災地復興にも貢献しています。
(セレンディクス(株)CTO 飯田國大さん)

・石川県珠洲市に建設した2人世帯向け住宅は、宿泊施設として利用されています。

問合せ:セレンディクス(株)
【電話】078-891-8733
※問い合わせはホームページで受け付け