文化 〔特集1〕未来へつなぐ三木の取組~大阪・関西万博を振り返る(1)~
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- 発行日 :
- 自治体名 : 兵庫県三木市
- 広報紙名 : 広報みき 2025年10月号
4月に開幕した「大阪・関西万博」。世界中から人や文化が集まるこの舞台で、市を代表する地域資源やものづくりの力、未来を担う高校生たちの国際交流など、多彩な魅力を発信してきました。本特集では、万博を通じて市民や事業者の皆さんと共に実施してきた数々の取組を振り返ります。
■鍛冶屋の技術で魅せる!三木金物の展示と銘切(めいきり)の実演!
◇Japan Expo Paris in Osaka
・4月26日(土)・27日(日)
日本最古の「金物のまち」としての魅力を発信するため、三木商工会議所と三木金物商工協同組合連合会が出展。包丁や手裏剣、小型鋸や彫刻刀など、多彩な金物製品を披露しました。伝統と新しいアイデアを融合した製品は、国内外の来場者から注目を集め、銘切の実演も人気を呼びました。三木のものづくりの歴史と未来を同時に体感していただく機会となりました。
■県内の体験プログラムが集結!チーム三木で魅力をPR
◇ひょうごフィールドパビリオンフェスティバル2025
・5月26日(月)~30日(金)
ひょうごフィールドパビリオンに登録されている各地の多彩な体験プログラムが万博会場に集結。
市からは以下の事業者などが出展し、一体となって三木の魅力を来場者にPRしました。
▽出展団体(順不同)

※使わなくなったものにデザインや工夫を加え、新しい価値を持たせた商品
▽ひょうごフィールドパビリオン引き続き、体験プログラムを募集中
地域の現場を地域の人々が主体となって発信し、さまざまな人に体感していただく体験プログラムを令和8年3月末まで募集しています。
詳しくは、県ホームページを確認してください。
※本紙二次元コードよりご覧ください。
■匂いの最先端技術で地域課題に挑む
◇地方創生SDGsフェス
・5月28日(水)~6月1日(日)
匂いをデジタル化する先端技術を活用して地域の課題解決に取り組んでいる(株)香味醗酵と連携し、匂いに着目した没入体験を展開しました。多くの来場者が革新的な匂い解析技術に触れました。地域課題解決と先端技術の融合をアピールする機会となりました。
「モニターの映像に合わせてさまざまな匂いを再現」
■金物鷲と昇龍による伝統と技術の共演!!
Resolution of LOCAL JAPAN展 ~地域が創る日本と地球のいのち輝く未来~
・7月28日(月)~31日(木)
日本各地の伝統産業が集結する「LOCAL JAPAN展」では、三木工業協同組合青年部が中心となって三木金物を象徴する「金物鷲」を展示。共に並んだ福井県越前市の「昇龍」と対をなす迫力ある作品として、多くの来場者の注目を集めました。
1,500年の歴史を持つ三木金物の精神を形にした金物鷲は、未来へ受け継がれる職人技の象徴として発信されました。
◆関係者にお話を聞きました
◇次世代継承への大きな一歩
三木工業協同組合青年部
会長 岡田達郎さん
三木金物の魅力は品質だけでなく、他には追いつくことのできない長い歴史にあると感じています。次世代を担う青年部自身が歴史や技術を学び、三木金物のファンになることで未来につなげられると考えています。今回の万博出展は、その大きな一歩となりました。
◇歴代最高の金物鷲が完成
三木工業協同組合青年部
つながり強化委員会
委員長 藤原明仁さん
今回組み立ての責任者を担いました。準備期間が短く慣れない場所での作業で不安もありましたが、進むにつれ士気が高まり、メンバーが楽しそうに取り組む姿が印象的でした。結果、歴代最高の金物鷲が完成し、青年部にとって貴重な経験になりました。
■近畿を代表するブランドが集結!三木が誇る地域資源をPR
◇“守・破・離” ~関西の伝統工芸等の未来への飛翔~
・8月17日(日)
市と近畿経済産業局は、令和4年に万博を見据えて包括連携協定を締結。近畿経済産業局はこれまで三木を含む関西各地の地域ブランドを選定し支援を続け、その集大成として、万博会場で「見る」「触る」「嗅ぐ」「聞く」の4つの感覚を使った展示会「守・破・離」を開催されました。三木は田中一之刃物製作所の包丁や、酒米山田錦の展示、フランスのクリエイターと開発した肥後守の新商品発表、三木とフランスの高校生によるスーツケースプロジェクトを披露しました(スーツケースプロジェクトの詳細は次ページへ)。
◇関係者にお話を聞きました
近畿経済産業局
ブランド展開支援室
谷本真弓さん
文化や感性の価値を、世代や国境を越えて伝えるため、これまで三木市とともに歩んできました。当日、会場が熱気に包まれる中、三木市は日本を超えて魅了するスーツケースプロジェクトなどで面的に産地の魅力をPRされる姿が特徴的でした。今後の地場産業のさらなる発展を確信できる1日となりました。
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問合せ:(市)縁結び課・商工振興課
