- 発行日 :
- 自治体名 : 兵庫県市川町
- 広報紙名 : 広報いちかわ 2026年1月号
◆「つながる成長、広がる笑顔」コミュニティパークで見えた子どもたちの一歩
昨年11月、私たちはケアステーションを利用する子どもたちと一緒に、神河町に新しく開園した図書コミュニティパーク「桜空 OUZORA」へ出かけました。広々とした園内には多様な遊具が設置され、幼児から小学生まで、地域の子どもたちが元気に遊ぶ活気ある空間でした。
環境の変化が苦手な子どもが多いケアステの利用児も、楽しそうに遊ぶ姿に引かれ、自然とその輪に加わることができました。遊具で遊んだり鬼ごっこをしたりと、笑顔があふれる時間となりました。
この日には、ケアステーションを就学前から利用している中学3年生のY君も参加しました。Y君は状況を読み取ることが難しく、一方的な関わりになってしまうことから他児とのトラブルもありましたが、どこか憎めない愛嬌のある子でした。中学生になると、騒がしくしている小学生に苛立って、相手を怖がらせてしまう場面も増えていました。しかし、中学3年生になった彼は「イライラせずに頑張りたい」とスタッフに話し、その変化に私たちは期待と不安を抱えていました。
その日、Y君のもとにボールが飛んできたことをきっかけに、小学生3人とのキャッチボールが始まりました。見守る私たちは少し緊張しましたが、彼は見事に私たちを驚かせてくれました。相手が捕りやすいように力加減をしたり、順番待ちで退屈そうにする子に「次投げるよ」と声をかけたりと、まるでお兄さんのように相手を思いやる姿が見られたのです。
私たちは日々「できていないこと」に目が向きがちですが、Y君は着実に成長し、人を思いやる行動ができるようになっていました。
ケアステーションには就学前から利用する子どもたちも多く、長い年月にわたり成長を見守れることが私たちの大きな強みです。幼い頃には不安を感じさせる場面があっても、子どもたちは成長の中で一つずつ壁を乗り越えていきます。その姿を見ることが私たちにとって何よりの喜びです。
これからも、子どもたちの無限の可能性を信じ、成長を支える存在であり続けたいと思います。
【電話】32-1910
