- 発行日 :
- 自治体名 : 奈良県山添村
- 広報紙名 : 広報やまぞえ 令和8年1月号
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山添村も寒い日が続いております。寒い日は急激な血圧の上昇をきたすことがあるため脳梗塞、心筋梗塞などの血管が原因となる病気が発症しやすくなるため注意が必要です。今回も「血圧の話」をさせていただきます。

高血圧で通院中の方なら、病院で医師や看護師から一度は言われたことがある言葉ではないでしょうか。中には、「もう聞き飽きた!」という方もいらっしゃるかもしれません。
そんな皆さんに、近年注目されている高血圧に有効とされている食事法をご紹介します。それが、アメリカ国立衛生研究所(NIH)を中心に開発された「DASH食(ダッシュしょく)」です。英語では“Dietary Approaches to Stop Hypertension”、つまり「高血圧を防ぐための食事法」という意味です。高血圧の予防や改善を目的に考案されたこの食事スタイルは、現在では世界中で推奨されており、多くの研究でもその効果が証明されています。
DASH食の特徴は、非常にシンプルでわかりやすいことです。野菜や果物、低脂肪の乳製品をしっかりと取り入れ、カリウム・カルシウム・マグネシウム・食物繊維など、血圧の調整に役立つ栄養素をバランスよく摂取します。一方で、塩分、加工食品、牛肉、豚肉などの食肉(鶏肉、魚肉は除く)、そして高カロリーな甘いお菓子などは控えめにします。ただし、私的な意見ですが高齢者の場合過度に食肉の摂取を制限する必要はないと考えております。こうした食生活は、心臓や血管にやさしく、血圧を自然に下げてくれることがわかっています。実はこのDASH食は、糖尿病やがんの予防のために推奨されている食事内容とも多くの共通点があります。
実際の研究では、DASH食を2週間実践するだけで、収縮期血圧(上の血圧)が平均5.5mmHg、拡張期血圧(下の血圧)が平均3.0mmHg下がったという結果も報告されています。また、塩分をさらに減らしたDASH食では、より大きな効果が得られたとされています。
DASH食の考え方は、「これを食べてはいけない」という禁止ではなく、「体に良いものを積極的に取り入れよう」という前向きなアプローチです。無理なく続けやすいのも大きな魅力です。
以下のポイントを参考に、できることから始めましょう。

これらは当たり前のことのように聞こえますが、それらを日常生活で継続することが健康に生活するための最大の武器です。日頃これらのことを意識するだけで大きな前進です。
ただし効果はすぐには出ません。場合によっては半年あるいは年単位で効果が出てくることもあり個人差が多いです。家族全員で取り組んではどうでしょうか?
東山・豊原診療所 担当医師 吉川 健治
