- 発行日 :
- 自治体名 : 奈良県山添村
- 広報紙名 : 広報やまぞえ 令和8年2月号
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こんにちは! 今回のテーマは「がん予防」。誰にとっても他人事ではない、大切な話です。
これから数回にわたり、毎日の生活の中でできる「がん予防」について、わかりやすくお伝えしていきます。第1回目の今回は、「食事とがん予防」がテーマです。
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がんは遺伝だけが原因ではなく、生活習慣が大きく関係することがわかってきています。中でも「食事」は、がんのリスクを高めたり、逆に予防したりする重要な要素です。
アメリカがん協会が2020年に発表した「がん予防のための食事と身体活動に関するガイドライン」でも、食生活の改善が強く推奨されています。以下に、その内容をかみ砕いてご紹介します。
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野菜・果物・全粒穀物・豆類といった植物性食品には、食物繊維やビタミン、ミネラル、抗酸化物質が豊富に含まれています。特に大腸がんや乳がんのリスクを下げることが研究で示されています。
最近では、「腸内細菌」と「食物繊維」の関係にも注目が集まっており、未加工の野菜や果物を多く摂ることで腸内環境が整い、がんの予防につながるという報告も増えています。
※ここでの「未加工」とは、工場などで加工された食品ではないという意味であり、ご家庭で調理されたもの(煮る・茹でる・炒める)などを意味するものではありません。野菜は野菜ジュースなどではなく、丸ごとの野菜や果物を毎日の食事に取り入れましょう。
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ハム、ソーセージ、ベーコンなどの加工肉は、国際的にも「発がん性がある」と指摘されています。
とはいえ、少量をたまに食べるくらいなら問題はありません。大切なのは、「習慣」にしないこと。特に子どもの頃から頻繁に食べると、大人になってからの健康に影響する可能性があるとされています。
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アルコールは乳がん、口腔がん、肝臓がんなどとの関連が明らかになっています。
日本酒なら1日1合(約180ml)、ビールなら中瓶1本(500ml)を目安に、できるだけ控えめを心がけましょう。無理にゼロにする必要はありませんが、少し見直すだけでも健康への影響は大きいです。
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ケーキやジュースなど、簡単に多くのカロリーを短時間に摂れてしまう食品は、過体重や肥満の原因になり、それががんのリスクになります。
例えば、300kcalのケーキは一瞬で食べられますが、同じカロリーをリンゴで摂ろうとすると約3個分。たいていの人は3個も食べられませんよね?
こうした「高カロリーの加工食品」は自然な食品とは言いがたく、控えることが大切です。体重を適正に保つことが、がんをはじめとした生活習慣病の予防につながります。
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がん予防は、特別なことをする必要はありません。毎日の「ちょっとした選択」の積み重ねが、大きな違いを生み出します。次回も生活の中でできるがん予防のヒントをお届けします!
東山・豊原診療所 担当医師 吉川 健治
