- 発行日 :
- 自治体名 : 奈良県山添村
- 広報紙名 : 広報やまぞえ 令和7年11月号
〔質問〕野村信介 議員
▽村政における『政教分離』について
昨年10月28日に開催されたグリーンライフフードフェスタイン奈良のイベントに山添村地域づくり事業補助金10万円が補助された。この催しの主催者が公開している動画を見ると催しの最中に主催者がある種の宗教的儀式を執り行っていることが分かる。公金を補助する対象として問題がないか村長の意見を質す。また、10月2日の補助申請から2日間で交付が決定しているが、申請者のことを詳しく調べる時間として短いのではないか。
▽山添分校の本校化について
分校発展のためにオーガニックスクールを手掛け、有機農業を推進するオーガニックビレッジ宣言をしたにもかかわらず、その分校を廃校にするという全く矛盾した決定をしているが撤回するつもりはないか。諮問委員会の決定、多数の署名、議会での議決にも真摯に対応できていないのではないか。
▽馬尻山の今後
地球温暖化、水不足、米不足が今後憂慮される昨今、改めて問う。本村にとって大切な水源である馬尻山をどのようにしていくのか極めて重要な課題である。業者が大部分の土地を所有しているから何も出来ないという受け身の体制でいて良いのだろうか。村が能動的にできることはないか。
〔答弁〕野村 村長
昨年10月28日に開催されたイベントへの補助に問題があるのではというご指摘であるが、申請のあった、地域づくり団体は、村内で事業を営む事業者が主な構成員であり、対象となるイベントは、地域の賑わいを創出するイベントであることから、地域づくり事業の補助対象の要件を満たしている。また、主催者がある種の宗教的儀式を執り行っていたとのご指摘だが、この補助金はイベントそのものに補助金を支出しており、宗教活動に対し補助しているわけではない。補助金の支出に問題はなかったと認識している。また、申請から交付決定までの期間が短期間であったとのご指摘だが、交付申請書及びイベントの内容を確認し決定させていただいている。今後も申請は主催者からのヒアリングも併せて行い、誤りのない交付に努めてまいるので、ご理解いただくようお願い申し上げる。
山添分校について、本校化に際して、生徒と一般の方が一緒に学ぶオーガニックスクールを通じ、その特色を前面に出しながら、次年度へ向け学校に何ができるのか具体的な取組みを考えてきたが、積極的にカリキュラムに組込んだ本州唯一のオーガニックを学べる学校の実現に繋げるのは難しいと感じた。また、議会等、様々な場面で説明してる通り、分校の本校化断念に関して撤回するつもりはない。オーガニックビレッジ宣言とは、有機農業の生産から消費までを一貫し、農業者のみならず事業者や村内外の住民を巻き込んだ地域ぐるみの取組みを進めていく事を目的としている。分校については、3月の本会議で申し上げたとおり、存続本校化をしないとの結論に至ったので、将来的に分校での取組みはなくなることになるが、持続可能な農業振興、環境に配慮した新たな農法で村の発展を図る。なお、分校でのオーガニックの取組みは引続き続けていきたいし、支援をしていきたいと考えている。本校化せず閉校させていただくが、在り方検討委員会からの答申や、多くのご署名の思い、議会決議を無にしないために、学校法人化をはじめ、民間による学びの機関について、皆様とともに模索してまいりたいと考えている。
馬尻山の今後について、現段階において能動的に行動を起こすことは考えていない。また、水源の確保にあっては、別の角度から考えていかなければならない課題だと考えている。馬尻山に限らず、土地の所有者から開発等のご相談があれば適切に対処してまいりたいと考えている。
■議会のあゆみ

■補正予算の内容(単位:千円)
○令和7年度山添村一般会計補正予算(第2号)

村有地の立木伐採業務委託料、年金生活者支援給付金支給事務に係るシステム改修委託料、児童手当支給事業の実績に基づき国庫負担金返還金 等
○令和7年度山添村一般会計補正予算(第3号)

障害者自立支援給付審査支払等システム改修業務委託料
○令和7年度山添村一般会計補正予算(第4号)

定額減税給付金
○令和7年度国民健康保険特別会計補正予算(第2号)
〔事業勘定〕

令和6年度決算に伴う国民健康保険運用基金積立金
〔診療施設勘定〕

前年度繰越金確定による科目更正
○令和7年度介護保険特別会計補正予算(第1号)

介護予防地域密着型サービス給付費、介護給付費準備基金積立金 他
○令和7年度簡易水道事業会計補正予算(第1号)
〔収益的収入及び支出〕

水道料金システム導入業務委託料
問合せ:議会事務局(総務課内)
