くらし 孤立集落状況把握・支援訓練

■事前ワークショップ
10月30日(木)、白川地区で11月13日(木)に行われる訓練に向けたワークショップが行われました。
岐阜大学環境社会共生体研究センター小山准教授を講師に迎え、能登半島地震で実際に起きた孤立集落の状況について講演をしていただきました。
その後、複数のグループに分かれ「白川地区の危険な場所」「地震発生時に想定されること」「自分たちが出来る事前準備」などテーマに沿ったディスカッションを行い、訓練までに確認しておいた方が良い事を話し合い発表しました。
事前の備えとして、役場に頼り切るのではなく自分たちで備える意識(自助/共助)が大事という意見が出され、現在の防災倉庫にある物品だけではなく、各自で備蓄し自分たちでできることはしなくてはいけないと再確認されました。

■避難訓練・事後ワークショップ
11月13日(木)に白川公民館にて大地震による集落の孤立を想定した防災訓練が行われました。
朝9時にサイレンが鳴らされると、事前ワークショップで話し合った通り、端の家の方が隣へ隣りへと声をかけて避難所へ向かわれていました。訓練に参加された方は配布された防災リュックを持ち実際に災害が起きた時を想定して動いていました。
住民間による安否確認が行われた後、衛星電話を操作し、実際に役場に連絡する訓練も行われました。
また、水尻地区では発煙筒を使った安否連絡と共に、ビニールシートにSOSを書き、ドローンにメッセージを伝達する訓練も行われました。
防災倉庫に備えられている簡易トイレや簡易ベット、防災テントの組み立てを行い、実際に触れてみて寝心地も確認しました。
訓練後、ワークショップが行われ、「今後、歳を重ねると体が動かなくなるかもしれない。自力で動けるように普段から動いて体力をつけようと思う」と頼もしい声も上がりました。一方で「発煙筒の煙が橋の上からはハッキリと見えていたが公民館だと見えなかった。」などの意見もあり、今後の課題についても話し合いが行われました。

■防災リュックを配布しました
10月27日(月)から30日(木)日までの4日間で各字において防災リュックの配布を行いました。
防災リュックは災害時に役立つものがたくさん入っています。
今回の配布を機に防災意識を高め、災害に備えていただけますよう、よろしくお願いいたします。

◇防災リュックの中身(※詳しくは本紙をご覧ください。)
・保存水(5年保存)(500ml×4本)
・リュックサック
・笛・ロープ・軍手(3点セット)
・給水袋
・ゴミ袋(5枚)
・スリッパ
保存食×3食(5年保存)
・えいようかん/ようかん5本入り(5年6ヶ月保存)
・キーホルダー
・万能ナイフ
・歯ブラシ
・マスク(3枚)
・ばんそうこう
・包帯
・救急法基礎知識
・FMラジオLEDライト(スマホ充電器にもなります)
・タオル
・ウェットティッシュ
・簡易寝袋
・簡易トイレ(3個)
・カイロ
・雨具

■地震に備えて
日本は世界有数の地震大国です。来年、2026年は南海トラフ地震(昭和南海地震/昭和21年12月21日)から80年経過する節目の年です。100~150年間隔で大規模地震が繰り返し発生しているため、次はいつ起きてもおかしくない状況です。万が一南海トラフ地震が発生した時のために、私たちに何ができるのか考えてみましょう。

(1)日ごろからの備え
[備蓄・非常持ち出し品の準備]
非常用の水や食料の備蓄など
[安全スペースの確保]
室内で物の落ちてこない、倒れてこない場所の確保
[周囲の状況の確認]
普段通る道などに危険なものがないか確認(土砂崩れなど)
[連絡手段の確認]
家族や知人との連絡方法や集合場所を決めておく
[家具の固定]
倒れてこないように、万が一倒れても通路をふさがないようにする
[訓練に参加しよう]
地震発生時にパニックにならないように避難場所と経路を確認する

(2)安全を確保するために
発災直後は落ち着いて行動しよう

◇地震が起きたら
・机の下などに潜り自分の身を守ろう
・頭を保護して揺れが収まるのをまとう
・揺れてる間は無理に火を消そうとせず、外に飛び出さないようにしよう
・背の高い家具の下敷きやガラスの飛散に気をつけよう
・揺れを感じたら物が落ちてこない、倒れてこない、移動してこない場所に隠れよう

◇屋内に閉じ込められたら
・体力温存のために大声を出し続けるのはやめよう
・ドアや窓をたたいたり、笛や携帯アプリで大きな音を出して居場所を知らせよう
・災害伝言ダイヤル(171)や災害伝言板(携帯メール)を活用しよう

◇避難経路を確保しよう
・ドアや窓はすぐに開けてそのままにしよう
・普段から玄関に物をたくさん置かないようにしよう