くらし 境港市史のあゆみ(4) 2つの「境港市史 資料編」

「境港市史」上・下巻完成の三年後、平成元年3月25日に「境港市史 資料編」(以下「資料編」)が刊行されました。
境港市史編さん室による「あとがき」には、この「資料編」が「境港市史」編さん事業において「早くから要望され、待望されていた」ものであったと記されています。内容は「境港市史」本史に収録できなかった古記録・古文書類を各章に収めたものです。
この「資料編」には前身と呼ぶべきものがあります。昭和62年3月30日に市史編さん室から刊行された「境港市史 資料編(草稿)」(以下「草稿」)がそれです。手書き原稿を印刷、製本された「草稿」の目次には「第一集(下札(さげふだ))」と記されており、外江公民館蔵資料、村田芳政家蔵資料、佐々木謙家蔵資料を収録。ここでいう下札とは「江戸時代に、藩から村々へ通告した年貢の割当状のこと」で表題から「土免状(どめんじょう)」とも呼ばれたと「資料編」には記されています。
この下札の内容に社寺関係文書、各家文書、記録集、金石文を加えたものが後に活字化され「資料編」として発行されました。これには石碑の金石文も掲載されています。境港市教育委員会が発行する「境港市の文化財ハンドブック」で紹介されている身近な石碑に刻まれた文字や文章を、この「資料編」で確かめるという利用法もあります。
2つの資料編とハンドブックは、市民図書館でご覧いただけます。ぜひ身近な郷土の歴史に触れてみてください。

参考:「境港市史 資料編」など
(境港市史編さん室)