くらし ~命を守る防災コラム~ 防災のススメ

■鳥取県西部地震から25年が経過
~もう一度「自然災害」について考えてみませんか?~

古代中国の荘子の故事にある「屠龍技(とりゅうのぎ)」という話についてご紹介します。
屠龍技とは、「昔、時折現れては村人に害を及ぼす龍がいたために、龍を屠(ほふ)る(打ち負かす)ための技術を何年もかけて習得し、万が一に備えた者がいたが、結局龍は現れずその技術は役に立たなかった」という話で、習得しても実際には何の役にも立たない無意味なことを表す言葉です。

◇現代社会で「龍」を「災害」にたとえてみましょう
災害が起きなければ、防災の努力は無駄になるともいえます。災害は起きない方がいいに決まっていますが、もし災害が起きたら、訓練をしていない、準備や備えをしていない状態では、ただ慌てるだけで被害は拡大し、尊い人命も奪われ、手も足も出せない状況に陥ることも考えられます。
災害が多様化、巨大化するなか、予測不能な自然災害に対しては、この屠龍技(とりゅうのぎ)の言葉が表すように、無駄になるかもしれない努力も必要なのではないでしょうか。
そして、鳥取県西部地震から25年の節目を機に、もういちど防災の重要性を認識し、様々な災害を想定して日頃から防災訓練や研修の受講など、できる限りの準備と備えをしておくことが、命を守る防災の一丁目一番地となるでしょう。