- 発行日 :
- 自治体名 : 島根県松江市
- 広報紙名 : 市報松江 2025年6月号
松江城を守り伝える活動について
松江城を守る会事務局 永島真吾(ながしましんご)
「松江城を守る会」は、松江城天守が国宝指定されてから5年目の令和2年に創設された市民団体です。ふるさとの宝である松江城を市民の手で守り、後世に伝えていくための活動や、世界文化遺産登録に向けた機運醸成を行っています。これまでの活動として、市民の方が参加できる松江城天守の床磨きや、城郭や建築の第一線の研究者による「松江城講座」などを毎年開催しています。
松江のまちにあってあたりまえの「松江城天守」ですが、今から150年前の明治8年に、廃城令で「存城」に仕分けられた松江城で、軍事利用を目的にした建造物取り壊しの危機がありました。しかし、旧松江藩士や地元の有志の奔走によって守られ、今日に伝えられているのです。
今年は、松江城天守が国宝指定されて10年目。また、破却の危機を免れた天守が保存されて150年目を迎える節目の年です。その記念事業として松江城を全国にPRするため、6月28日・29日に「特別版お城EXPO in松江」が開催されます。
また、守る会では、「国宝天守保存リレー講座」を松江市との共催で7月、9月、11月に開催します。姫路城をはじめとする国宝5城それぞれの天守保存の歴史や取り組みを知ることにより、改めて松江城を守り伝える機運を高めていきます。
「松江城を守る会」は今後も幅広い世代が参加できる取り組みをとおして、松江城を守り伝えていく活動の場を広げていきたいと考えています。皆さまのご支援と活動へのご参加をお待ちしています。