文化 2025年 大阪・関西万博「LOCAL JAPAN展」石見神楽公演
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- 自治体名 : 島根県益田市
- 広報紙名 : 広報ますだ 令和7年11月号
■益田市石見神楽神和会の精鋭が大阪・関西万博で「八岐大蛇」を披露!石見神楽の持つ魅力を世界に届けました!
7月28日から31日にかけて大阪・関西万博の自治体参加催事として開催された「LOCALJAPAN展」において、石見神楽公演を実施しました。
石見神楽は今から55年前の大阪万博での公演をきっかけにその後の発展に繋がったことから、今回の万博催事でも地域伝統芸能・日本遺産としての石見神楽の認知度向上と、国内外からの観光誘客を目的として参加しました。
●LOCAL JAPAN展とは
東北から沖縄まで43自治体(地域)が、6テーマ14の共創コンテンツとして、展示ブースやステージを介して魅力を披露するイベントです。益田市は大阪府泉佐野市の伝統行事「まくら祭り」との共創によるステージを披露しました。
●泉佐野市×まくら祭り
5mほどある竹竿に華やかな飾り枕を付けた枕幟を巡行する奇祭。村の若嫁や娘が安産や良縁を願って奉納した25個の飾り枕をくくり付けた幟を御旅所まで渡御したのがはじまり。
●開運招福・舞を通じた鼓舞の力
遠く離れた2つの地域の伝統的な芸能・お祭りに共通する「開運招福」の願いを、石見神楽の勇壮な舞とまくら祭りの柔らかくも力強い祈りの共創により、新たな舞台芸術として披露するLOCAL JAPAN展だけの特別なステージを企画しました。
●万博公演当日の様子
公演後は万雷の拍手で、「圧倒された」、「見たことはなかったが、言葉では言い表せられない」など賞賛の声が寄せられ、公演中は感動で涙を流す観客もおられました。
認知度の向上はもちろん、異文化や他の芸能とのコラボレーションに柔軟に対応できる石見神楽の多様性を広く周知するきっかけになりました。
■万博公演までの道のり
令和6年
3月 益田市石見神楽神和会(以下、神和会)定例会にて万博出演に関する協議、出演決定。
4月 出演…神和会、企画…一般社団法人MASUDAカグラボ(以下、カグラボ)の体制で企画検討開始。
神和会、カグラボ、泉佐野市による企画内容に関するオンライン協議開始。
※以降、令和7年5月まで月2回の協議実施。
令和7年
1月 泉佐野市現地協議(泉佐野市まくら祭り関係者ほか)。
3月 大阪・関西万博出演に関する記者会見を実施。
4月 安芸高田市で開催された万博出演記念公演に種神楽社中が出演。
5月 「石見神楽の日」制定記念シンポジウム「大阪万博から55年目の石見神楽」を開催。
6月 神和会の合同練習開始。
7月 市内企業より万博出演記念「神楽幕」授与。
大阪・関西万博にて2日間の公演(30日、31日)。
8月 姉妹都市大阪府高槻市にて万博出演記念公演。
■姉妹都市 高槻市・万博記念公演
万博公演の翌日には、その勢いのまま姉妹都市である大阪府高槻市で万博出演記念公演を実施。800枚を超えるチケットを売上げ、「岩戸」「十羅」「大江山」「八岐大蛇」の4演目を上演しました。
最終演目後には席を立って拍手を送る来場者が多く見られました。
(観客動員数:870名)
