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■江津市の働き盛り世代に多い高血圧
令和6年度から始まった健康増進計画の一環として、6か年計画で取り組む課題の一つに「高血圧対策」があります。
先月号では、こどもの高血圧対策についてお伝えしましたが、今回は第2弾として、江津市の働き盛り世代(40~64歳)の高血圧の現状についてご紹介します。

▼高血圧の実態
江津市の国民健康保険加入者および協会けんぽ加入者のうち、40~64歳の人の高血圧の有病率を調査した結果、男性では約48%、女性では27.4%となっており、島根県の平均よりも高い水準です。特に男性は、約2人に1人が高血圧に該当している状況です。(グラフ1、2)

▼健康セルフチェックアイテム 血圧計
血圧は、運動や食事、ストレスなどの影響で日々変動します。さらに、健康診断や診察の際には、緊張や不安から一時的に血圧が高くなることもあるので、自分の正確な血圧を把握したい場合は、家庭で定期的に血圧を測ることがおすすめです。高血圧でない人も一カ月に1回は測定しましょう。

○血圧の正しい測り方
・背筋を伸ばして座る
・足を組まない
・カフは心臓と同じ高さにする
・腕の力を抜く

○血圧測定のポイント
・朝と夕、1日2回
朝 起床後1時間以内、朝食前、服薬前
夜 就寝直前
・トイレを済ませ1~2分安静にしてから
・2回測定し、平均値を記録する

▼毎日野菜を食べていますか?
健康維持のための指標の一つに、20歳以上の方の野菜摂取目標量があります。それは、1日あたり350グラム以上です。これは、野菜料理の小鉢を5皿分に相当します。実際に、野菜をしっかり摂ることは、バランスの良い食生活にとって非常に重要です。
しかし、令和5年に江津市で行われたアンケート調査によると、18歳から64歳の人のうち、1日に野菜料理を5皿以上食べている人はわずか2.8%しかいませんでした。多くの人が、野菜の摂取量を目標に届かせるのは難しいと感じているのかもしれません。(グラフ3)

野菜には、体の余分な塩分(ナトリウム)を排出し、血圧を安定させる働きがあるカリウムが豊富に含まれています。高血圧対策として「塩分を控える」ことは広く知られていますが、実は野菜を積極的に摂ることも非常に効果的な方法です。
ただし、「野菜が高い」「忙しくて時間がない」といった理由で、十分に摂取できていない方も多いでしょう。ですが、健康な体を保つためには、少し工夫をしてでも野菜を取り入れることが大切です。
日々の食事に少しずつ野菜を増やすことを心がけ、元気な体づくりを目指しましょう。

○カリウムが多く含まれる食材
・カボチャ
・ブロッコリー
・ほうれん草

江津市ホームページや公式Youtubeで、手軽に作れる野菜料理のレシピを紹介しています。ぜひご覧ください(二次元コードは本紙掲載)。
高血圧の予防には、まず自分の血圧を知ることが必要です。家庭での血圧測定にチャレンジしてみましょう。対策として、減塩に合わせて、野菜料理を5皿食べるように心がけてみましょう。また、すでに薬を飲んでいる人は、自己判断で薬の中断はせず、主治医と相談しながら治療をすすめていきましょう。

▼いきいきチャレンジに取り組みませんか?
ごうついきいきチャレンジは5月から始まっています!介護予防のためにあなたも新たなチャレンジをしてみませんか。詳細はホームページにも記載していますのでご覧ください。
記録票は次の場所に置いてあります。また、ホームページからダウンロードできます。
・市役所本庁舎1階健康医療対策課
・桜江支所
・各地域コミュニティ交流センター

問合せ:健康医療対策課健康増進係
【電話】0855-52-7935