- 発行日 :
- 自治体名 : 島根県江津市
- 広報紙名 : かわらばん 2025年10月号VOL.886
■知ってますか? プレコンセプションケア
○プレコンセプションケアとは
妊娠(conception)の前(pre)の健康管理(care)を意味します。
妊娠前から将来の健やかな妊娠や出産のために、自分の心や体の健康と向き合い、自身が希望するライフプランを叶えることにつながります。男女問わず知ってほしい言葉です。
○「今」のケアが「いつか」を守る
女性や男性が持つ、先天異常や低出生体重児などのリスク因子を減らすために妊娠前からの健康管理が必要です。また、妊娠だけに関わる話ではありません。若い世代が自ら健康管理をできるようになることは、生涯にわたって「質の高い生活」を送ることにもつながります。「若いから無理をしても大丈夫」ではなく、「若いからと油断せず、健康を促進するべき」という認識を持つことが大切です。チェックリストを活用して、自分の健康状態を振り返ってみましょう。
○思ったときがはじめどき!
プレコンセプションケアは、妊娠を考えている人だけのものではありません。普段の生活の中でできる、小さな生活習慣から始めてみましょう。
▼プレコンセプションケアチェックシート
○男女共通
・適正体重をキープしよう
・禁煙をする。受動喫煙を避ける。
・アルコールを控える。
・バランスの良い食事を心がける
・1日60分以上体を動かす
・ストレスをためこまない
・質の良い睡眠を
・感染症から自分を守る
・ワクチン接種
・危険ドラッグを使用しない
・生活習慣病をチャック
・がんのチェックHPVワクチンを接種
・家族の病気を知っておこう
・歯のケアをしよう
○女性はこっちも
・妊娠したら、禁酒する。
・葉酸を積極的に摂取しよう
・がんのチェックをしよう(乳がん・子宮頸がんなど)
・かかりつけの婦人科をつくろう
・持病と妊娠について知ろう(薬の内服について)
※詳しくはこちら(二次元コードは本紙掲載)
▼今から取り組めるケア
○適正体重を守ろう
適正体重とはBMIが18・5以上25未満になる体重のことです。BMIは体重と※身長から求めることができます。
女性のやせは、低出生体重児の要因になり、肥満は妊娠糖尿病や妊娠高血圧症候群につながります。男性の肥満は、男性ホルモンを低下させ、精子の量や運動率を減少させる要因となります。適正体重を守るために、食事や運動が大切です。


○栄養バランスを整える
主食・主菜・副菜をそろえた、バランスのよい食事を1日3食摂るように心がけましょう。また、葉酸は胎児の先天異常である神経管閉鎖障害の予防のため、妊娠前から摂取していることが大切です。
葉酸が多く含まれる食品:枝豆、ほうれん草、いちご、バナナ、かたくちいわしの煮干し、ホタテ、エリンギなど
○アルコールは控えめに
アルコールを分解する際に、有害物質が発生します。その有害物質の影響により、ホルモンバランスが乱れます。飲みすぎに注意し、適度な飲酒を心がけましょう。
○ストレスを溜め込まない
男女ともに、過度なストレスは不安や抑うつの原因になります。ストレスを溜め込まないように、自分なりの発散方法を見つけておくことが大切です。
○適度な運動をする
筋肉を増やすことは、適正体重の維持に欠かせません。また、血流が良くなり代謝も高まります。
○禁煙する・受動喫煙を避ける
喫煙は、流産や早産、低出生体重児などのリスクを高めます。また、受動喫煙も健康に影響を及ぼすため、パートナーも禁煙をするようにしましょう。
○基礎体温を測りましょう
基礎体温とは、安静時に測定される体温で、女性の健康や排卵の状態を把握するための指標です。ホルモンバランスや自分のからだのリズムとコンディションを知るために、基礎体温を活用しましょう。
○健康診断を受けよう
生活習慣病やがんは早期発見・早期治療が有効です。また、妊娠中は歯のトラブルが起こりやすいです。若い人も自覚症状がない人も、健康診断・がん検診・歯科検診を受けましょう。
問合せ:子育て支援課子育て支援係
【電話】0855-52-7487
