- 発行日 :
- 自治体名 : 島根県飯南町
- 広報紙名 : 広報いーなん 2025年7月号
【飯南病院便り】
◆スポーツをすすめる医師のひとりごと
飯南病院 医療技術部長 倉橋 清衛
これまでのコラムを読んでいると、役に立つ話が多く、「こんな独り言のような話でいいのかな…」と気が引けますが、今回は私の好きなことについて書こうと思います。
私はスポーツをするのも観るのも好きです。ジョギングが趣味で、フルマラソンも走ります。子どもたちの少年野球では審判としてグラウンドに立つこともあります。
スポーツの何がそんなに楽しいのかなと考えてみると、おそらく、自分で目標を立てて努力し、少しずつ達成する過程に喜びを感じているのではないかと自己分析しています。「速く走れる自分、ちょっとカッコいいかも」と思ったりして。協力し合ったり、競い合ったりできるのも魅力です。ジョギング中に見上げる空や季節の風景に癒され、スポーツ観戦では選手たちの姿に勇気をもらいます。
医師の立場からも、運動の価値は大きいと感じます。生活習慣病の予防・改善に加え、うつ病や不安の軽減などメンタル面にも効果があります。ただ、私は人に言われて運動するタイプではありません。まず「楽しい」と思えること。それが続けるコツだと思います。
楽しく運動するには、自分に合ったスタイルを見つけること。音楽を聴きながら歩く、友人と話しながら散歩する、自然の中をゆっくり走るなど、心地よく続けられる工夫が大切です。
痛みや持病があって不安な方も、リハビリや運動処方で無理なく始められます。特に40歳以上で運動習慣のない方は、健康診断を受け、まずは10分程度の散歩から始めてみてください。
スポーツは人生を豊かにする手段です。体を動かす喜びを、ぜひ多くの方に感じていただきたいです。
【保健福祉センター便り】
◆急な気温上昇で体調が整わない人も多いのではないでしょうか?
◇熱中症の基礎知識
熱中症とは、高温多湿な環境下で、発汗による体温調節がうまく働かなくなり、体内に熱がこもった状態を指します。熱中症について正しい知識を身につけ、体調の変化に気をつけましょう。
◇熱中症を引き起こす条件は「からだ」「環境」「行動」の3つ
1 からだ
・高齢者、乳幼児、肥満の人
・糖尿病や精神疾患などの持病
・低栄養状態
・下痢や感染症での脱水状態
・二日酔い、寝不足などの体調不良
2 環境
・気温や湿度が高い
・風が弱い、日差しが強い
・閉め切った屋内
・エアコンのない部屋
・急に暑くなった日
3 行動
・激しい筋肉運動や慣れない運動
・長時間の屋外作業
・水分補給できない状況
◇「クーリングシェルター」を利用しましょう
熱中症の危険が極めて高いと予測された地域に、環境省と気象庁が注意を呼びかける“熱中症警戒アラート”が出されます。“熱中症警戒アラート”が発表されたら外出をなるべく控え、暑さを避けましょう。
下記の公共施設等は、暑さをしのぐ場所として開放されています。ぜひご利用ください。
・役場本庁舎、各支所、保健福祉センター
・憩いの郷衣掛、琴引ビレッジ山荘、やまなみ
・町内各郵便局
熱中症予防のための情報・資料サイト(厚生労働省)
クーリングシェルターの詳しい情報はホームページで確認
(本紙10ページにQRコードを掲載しています)
クーリングシェルターに関する問合せ:防災危機管理室
【電話】76-2211
飯南病院【電話】72-0221
来島診療所【電話】76-2309
保健福祉センター【電話】72-1770