- 発行日 :
- 自治体名 : 島根県飯南町
- 広報紙名 : 広報いーなん 2025年11月号
このまちに住んでいようと、なかろうと、ルーツをたどれば飯南町。生まれや育ちは違っても、飯南町に縁やゆかりがある。そんな人たちを紹介します。今回登場した人が次の人を指名。つながり続くよどこまでも。
◆人の命を預かるプロとして
「高校時代の思い出と言えば部活。野球部監督の〝日々の生活を大事に〞という教えは、社会人になってからも大切にしています」と話すのは、平田隆成さん(30歳)。
日々の生活の中で、好きなことだけに熱中するのではなく、やるべき役割を果たすこと。挨拶など礼儀を大切に、周りの人への感謝を忘れないこと。監督が幾度となく説いてくれたことが、今に生きていると話します。
平田さんは高校卒業後、安来市消防本部に入職。「誰かのためになる仕事がしたくて。でも進路には少し迷っていました」と平田さん。同じく消防職員だった兄から、訓練の様子や、仕事のやりがいを聞き「直接誰かを助けることができるすごい仕事だ」と消防職員になることを決心したと言います。
「消防学校の訓練はとても厳しかった。人の命を預かるプロとして、その厳しさは当然必要なことだと感じます」と入職した当初を振り返ります。
毎日多くの人と接し、現場ごとに一瞬の判断を求められる消防士の仕事。「大変な仕事ですが、市民の方から感謝の言葉をかけてもらったり、後日元気になったよと電話を頂いたりすると嬉しいですね」と微笑みます。
忙しい仕事の合間を使い、町内会長など地域の仕事も引き受けている平田さん。「子育てに、仕事に、地域のことに。日々生活を駆け抜けている感じです」と、慌ただしいながらも、充実した毎日の様子を話してくれました。
◇平田 隆成(ひらた りゅうせい)(旧姓:那須)
飯南町頓原出身。頓原中、飯南高卒業。高校では野球部で活躍。兄が消防職員であったことから関心を持ち、高校卒業後は安来市消防本部に入職。現在は通信指令課に配属。(安来市在住)
趣味はサウナにマラソン。今年はフルマラソンの大会に出場したいと、トレーニングを積みます。飯南町にも子どもたちと一緒によく帰省するという平田さん。「町外で暮らしたことで、まちの良さがわかりました。いつまでも飯南は特別な場所です」と話します。
