くらし 年頭のごあいさつ

皆様、明けましておめでとうございます。
輝かしい令和8年の新春を迎えられましたこと、心よりお慶び申し上げます。また、日頃より町政運営に対し、ご理解とご協力を賜っておりますことに、厚く御礼申し上げます。

昨今の世界情勢は、米国の第2次トランプ政権誕生以後の貿易摩擦の激化や各地での紛争、緊張関係など地政学的なリスクが続き、国際経済は不安定な状況が続いております。
国内に目を転じますと、高水準の賃上げが継続し、個人消費の回復が期待される一方で、人手不足や物価高騰の影響など、地域経済を押しさげる圧力も予断を許さない状況だと考えております。
令和6年の出生数は68万6061人、合計特殊出生率は1・15と、いずれも過去最低となりました。人口減少に歯止めがかからないまま東京一極集中が続けば、地方はさらに厳しい局面を迎えることとなります。

こうした中、西ノ島町は、昨年新たな町の総合振興計画を策定しました。
私たちの西ノ島町が未来へと持続していくために、「あんきに暮らせる『わがとこ』をつくる」、「活気にあふれる『わがとこ』をつくる」、「『わがとこ』の魅力を未来に受け継ぐ」を3つの基本方針として、町民の皆様とともに「未来に誇れるまち西ノ島」のまちづくりに取り組んでまいります。

改めて町の状況を振り返ってみますと、昨年9月には隠岐ユネスコ世界ジオパークが再認定され、私たちが暮らす隠岐地域の世界的な価値を再認識する年となりました。本町への観光入込客数は4万人を超え、島外との往来はコロナ禍前の状況に回復しております。

町の未来を考えるうえで、次代を担う人づくり、新たな人の流れの創出は特に重要な課題です。
本町では、「子育てしたくなる島づくり」を目指し、これまで保育園の給食無償化や小学校・中学校の入学一時金といった子育て支援策の充実を図ってまいりました。今後とも保育、教育環境の充実に努め、ふるさと西ノ島への愛着と誇りを持った次世代の育成に取り組んでまいります。
産業分野では、県や町の支援策を活用した、漁業や畜産業の新規就業者が現れてきており、また、特定地域づくり事業協同組合では町内事業所へ職員を派遣し、事業所の維持・拡大を支援しています。近年は都市部を対象にした企業誘致・地元就業の体験ツアーなども実施し、幅広くUIターンや担い手の確保を進めております。
また、4年目を終えようとしている「大人の島留学」では、期間終了後も町に残り、地域社会の担い手として活躍している方も多くおられます。
令和7年度からは定住に向けた職場体験や引越費用などに対する支援内容を拡充し、UIターンのみならず島留学生から地域おこし協力隊員への転換などを促し、若者の定住を進めているほか、民間企業との連携協定を契機に、旅先での短期就労やスポットバイトといった新しい形で人材確保の取り組みを始めております。
こうした新しい芽を着実に育て、産業の担い手確保、定住・関係人口の創出を進めてまいります。

私は、これまでも町民の皆様との「対話」を大切にし、共に課題を乗り越えるべく努力してまいりました。本年も、皆様の声に真摯に耳を傾け、住民一人ひとりの想いを起点に、地域の中で支え合い、みんなが笑顔で幸せに暮らせるまちづくりに取り組んでまいります。

皆様にとりまして、この一年が、健康で幸多き年となりますよう、心からお祈り申し上げ、新年のご挨拶といたします。

西ノ島町長 坂栄 一秀