- 発行日 :
- 自治体名 : 岡山県津山市
- 広報紙名 : 広報津山 令和7年4月号
津山の人・物・技術など、明日誰かに自慢したくなる津山のいいところを紹介します
■津山市地域おこし協力隊 坂口 慎太郎さん(戸脇)
兵庫県神戸市出身。令和5年10月から津山市地域おこし協力隊として着任。JA晴れの国岡山久米ぶどう部会で、就農のための技術習得や農作業支援に取り組む。津山の魅力を発信するラジオ番組の制作など、地域の情報発信も行っている。46歳。
◇農業との出会い
社会人入試で入学した大学院で、地域振興の研究を行っていました。研究していた地域の中でもヨーロッパへの興味が高まり、ドイツの企業に転職しました。
ある時訪れたワインの産地で、現地の農家の人たちが誇りを持って農場を経営する姿を見て刺激を受け、自分も挑戦してみたいと思うようになりました。
帰国後、地元で市民農園を借りて農業を始めました。学校で果樹の栽培に必要な堆肥や土づくりを学び、作物を育てる楽しさを知るうちに、もっと大きな規模で農業をしてみたいと思うようになりました。農業に興味を持つきっかけになったブドウ栽培に取り組むことができ、大学院で学んだ地域振興の知識も生かせる地域おこし協力隊の活動に強く惹かれました。さまざまな地域を探す中で、津山がとても住みやすそうなまちだったことと、市の担当者の熱意ある説明が後押しとなり、応募を決意しました。
◇ブドウ栽培と地域への思い
所属している久米ぶどう部会では、ブドウ栽培の技術習得や農作業の支援に取り組んでいます。現在はブドウのほ場を任され、主にピオーネ、シャインマスカット、藤稔(ふじみのり)の栽培を行っています。売り場の確保や農地の借り入れなど大変なこともありましたが、地域の皆さんの協力もあり、続けることができています。
そんな津山に恩返しをしたいという思いから、地域の魅力発信にも力を入れています。インスタグラムでの情報発信や、エフエムつやまでのラジオ番組の制作を行っています。地元で頑張っている人の紹介や地域の魅力発信を通じて、たくさんの人に津山に興味を持ってもらいたいです。
◇さらなる魅力発信を
農業は、思いどおりにならず大変なこともありますが、自分が作ったものを食べてもらう喜びや、地域の皆さんとの交流を通じて地域の魅力を知ることができました。岡山はブドウ栽培のノウハウが詰まった土地で、研修の質も高く、ここで農業ができて良かったと感じています。
今後もおいしいブドウを作るための技術を高めながら、たくさんの人に津山で作ったブドウを食べてもらえるよう、どんどん発信していきます。
■「津山City知って!ラジオ」エフエムつやま78.0MHzで放送中!
日時:毎週土曜日午前10時30分~
坂口さんのインスタグラムはこちら(詳しくは本紙をご確認ください。)
@kume_sennin55