- 発行日 :
- 自治体名 : 岡山県吉備中央町
- 広報紙名 : 広報きびちゅうおう 2025年12月号 Vol.254
~町内にある文化財を探訪してみよう~
■案田(あんだ)のネズ
町指定重要文化財(天然記念物)
▽解説
案田の墓地(ぼち)にある古木で、方言では「モロマツ」と呼ばれています。
『新岡山の巨樹老樹名木』(2020年公益社団法人岡山県緑化推進協議会編)によると、指定当時は樹齢約300年、樹高13m、周囲2.6mとあり、同様の木のなかでは巨木となっています。
幹にはノウゼンカズラ2本がまとい、うち1本は周囲35cmもあることから、こちらも古くからあるものと想像されます。夏に開花する際は、見事な姿であると伝えられています。
▽吉備中央町文化財保護委員からのワンポイントアドバイス
〔小室弘司(こむろこうじ)委員〕
町内には数多くの銘木および巨木がありますが、案田のネズは、県内においても路傍(ろぼう)の銘木と言えます。
300有余年もの間、日本のみならず世界の歴史を語る中で、ひっそりとたたずみ力強く生き抜いてきました。この生命力を少し分けてもらい、健康で元気な日々を送りたいものです。木がある場所は個人所有地のため立ち入りは難しいですが、この機会に、町内の樹木に興味を持ってみてはいかがでしょうか。
お問い合わせ先:教育委員会事務局生涯学習班
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