くらし 熊野町 食べ物歳時記

冬の寒さを活用して作られる『寒もち』は、日本の伝統的な保存食の1つです。
今回は、そんな『寒もち』について紹介します。
“鏡開き”や“とんど”が終わり、“寒”を迎えるこの季節は『寒もち』の出番です。昔は、餅に刃物を入れることはよくないとされ、小槌で割ったり、手で欠いたりして食べられていたことから『かきもち』とも呼ばれています。
ついた餅をなまこ型に成形して一度乾燥させ、5mmほどの薄切りにしたり、1cm角のサイコロ状にしたりして、再度乾燥させて保存します。また、つきたての餅にいり大豆などを加えたり、ヨモギや青のり、少量の食紅を入れて色を付けたり、砂糖や塩で味を付けたりして自分好みに作ることができます。この時期に仕込んでおくことで、ふとした時に揚げたり、煎ったりして、おかきやあられなどの素朴なおやつとして楽しむことができます。
餅もあられも今は簡単に手に入れることができますが、我が家だけのとっておきの味となると、なんだかそそられませんか?
[文・写真]桐木みね子
(政策企画課)