しごと 挑戦するかがわのものづくり企業(84)

◆株式会社TKG
【住所】三豊市豊中町笠田竹田634-1(製造工場)
設立:2018年
従業員数:20人
【電話】0875-23-6881
【HP】https://tkg-gr.jp/

顧客の要望通りの製品を作れるのは当たり前、依頼されてから設備を整えるのでは遅すぎる─。エネルギッシュな経営方針で大胆な設備投資を惜しまず、高水準の製造環境を地域企業とシェアする、香川の企業を紹介します。

■ものづくりのプロセスを変革する大胆なフリーエージェント企業
◯特定の業界に依存しない!
製品ごとに異なる生産プロセスに対応できる設備や生産管理で、多品種少量生産に強みを発揮する生産形態を「ジョブショップ方式」と呼びます。株式会社TKGは、このジョブショップ方式を得意とするマルチサプライヤー。工場には複数の工程を一元管理できる多機能な最新設備が揃い、顧客の要望に合わせて製造工程をカスタマイズする柔軟な対応力で、高い支持を集めています。
「世界の動きを感じながら、すべてのステークホルダーを刺激して燃え立たせる存在でありたいという願いを込めて、『Tsutsui Kindles Globalization』の頭文字を社名としました」と、代表取締役の筒井琢也(つついたくや)さん。
20代の頃から現場に立ち、主に薄い鋼材を材料とする建築建具に携わってきた筒井さんが、「厚い素材やパイプなど、もっと幅広い鋼材を扱える企業になりたい」とTKGを立ち上げたのは、2018年のこと。特定のメーカーとの取引に依存せず、より自由に関係を構築できるフリーエージェントのような立場で、さまざまな業種・分野からパートナーとして頼りにされる存在を目指しました。

◯設備と人を両輪に
同社の強みは「最善の加工ソリューションを、最高のパフォーマンスで提案できる」ことです。ものづくり企業として製造プロセスに深く関わるだけでなく、顧客のものづくり全体を見通して製造効率向上を図る提案も積極的に行います。
こうしたビジネスを支える両輪として、筒井さんは「設備」と「人」を重視しています。「チャンスが訪れても、それをつかめる土俵に立っていなければ機会を損失します。あらゆる鋼板を扱える設備と人が揃っていれば、いつでもチャンスをつかめるはず」。自社工場は大規模な投資で常に最新鋭の製造環境を整え、自動化による24時間稼働体制を確立。筒井さんの知見に基づき、経験の浅い社員であってもベテラン技術者と遜色ない精度で加工できるようメーカーと共同開発した機械もあります。
また、「社員たちには『ここで働いてよかった』と思ってほしい」と筒井さん。毎日必ず一人一人に声を掛けてコミュニケーションを深めるとともに、独自の福利厚生で従業員の満足度の向上に努めています。

◯「工場をシェアする」新提案
業種・分野を超えた幅広いものづくりに関わるネットワークと最新鋭の設備群を有し、「こうでなければならない」にとらわれない柔軟な発想で、従来のものづくりのプロセスを大胆に変革しているTKG。近年のユニークな取り組みの一つが、「貸し工場」の運営です。
ターゲットは「突発的なニーズをつかみたいが、工場の増築はハードルが高い…」「季節製品の製造設備は年間の稼働期間が短い、もっと効率よく動かしたい…」といった悩みを抱える製造業の企業。クライアントの自社工場の生産性を落とさず、ものづくりの「できない」を解決するツールとして、TKGの工場設備や倉庫を時間単位で貸し出しています。
「貸し工場をハブとして、一緒に香川の製造業全体を盛り上げるきっかけになれば」と筒井さん。高水準の製造環境をシェアすることで、新しいものづくりの循環を地域に生み出そうとしています。

◎代表取締役の筒井さん。20代の頃から廃材を使ったアートも手掛けている
◎ポップなデザインが目を引く製造工場。一部を貸し工場として運用している
◎完全な機械化が難しい「人の手でなくてはできない工程」は、ベテラン技術者たちの技が光るところ
◎同社の技術と筒井さんの遊び心が光る、自社ブランドの空気清浄機シリーズ。本体やLEDの色、側面の文字はカスタマイズできる
◎少数精鋭で多くの設備を運用する現場のオペレーターは「設備が性能を最大限発揮できる環境を整える」役割を担う
※詳細は広報紙8・9ページの写真をご覧ください

問い合わせ先:(公財)かがわ産業支援財団 取引支援課
【電話】087-868-9904