くらし 【特集】「人口減少が進むさぬき市に暮らす」

■まち・ひと・しごと創生総合戦略
昨年9月号から、計4回、特集記事を掲載してきましたが、最終回となる今回は、人口減少に歯止めをかけ、活力ある持続可能な地域社会を目指していくために市が本年3月に策定した「第3期さぬき市・まち・ひと・しごと創生総合戦略」(以下「第3期さぬき市総合戦略」)についてお知らせします。

《地域ビジョン(本市が目指すべき理想像)》
守るつなぐ進化する~ひとつ上の質の良さを求めて~
地域ビジョンは、現在進行中の第2次さぬき市総合計画の基本理念を踏襲しています。
『守る』は、自然災害、犯罪、あらゆる困窮などから市民の命と暮らしを守り、生涯にわたって心身ともに健康で暮らせるまちづくりを進めていくこと、
『つなぐ』は、家庭や地域などあらゆる場所で互いを認め、思いやり、助け合うことや、過去から受け継がれてきた自然や伝統、文化を次世代に引き継ぎ、さぬき市民としての誇りを育んでいくこと、
『進化する』は、現状と課題を冷静に見極め、勇気と覚悟をもって時代のニーズに沿った改革に取り組み、地域資源を見直し、新たな魅力を創造していくことへの決意を表しています。
そのうえで、今以上に暮らしやすい質の高いまちづくりを目指して、4つの基本目標を定めて具体的な取り組みを推進していきます。

◇基本目標と施策
第3期さぬき市総合戦略では、次の4つの基本目標に沿って、さまざまな施策に取り組んでいきますが、全ての基本目標に共通する方向性として、本市の出生数の改善を担う女性20歳代から40歳代までの層と、関わる男性同年代が、さぬき市に「住みたい」、「住み続けたい」と思えるよう、良質な働く場の確保といじめや不登校がない教育環境の整備等を積極的に進め、結婚しやすいまち、子育てしやすいまちの実現といった視点を特に重要視していくこととしています。

基本目標(1):さぬき市に仕事をつくる
魅力ある働く場を増やして仕事をつくっていくため、地域企業の競争力強化や創業の支援、農産物の産地化に向けた支援、若者や女性等のための就職支援活動の強化などに取り組みます。

基本目標(2):さぬき市への人の流れを変える
さぬき市への移住・定住を促進し、観光による交流人口や地域との関わりを持つ関係人口を増やしていくため、三世代同居等の奨励やさぬき暮らしをPRする取り組みの強化、さぬき市に再訪したくなる関係づくりの推進、滞在型観光・交流拠点の充実と市の魅力発信の強化などに取り組みます。

基本目標(3):結婚・出産・子育ての希望をかなえる
結婚・出産に繋がる取り組みを進め、子育ての希望をかなえるため、結婚支援事業との連携や子育ての不安を解消する取り組みの推進、ワーク・ライフ・バランスの推進、個々の心情に寄り添う教育相談体制の充実や地域ぐるみで子どもを育てる体制の整備などに取り組みます。

基本目標(4):安全・安心な魅力あふれる地域をつくる
安全で安心して暮らしていける地域をつくっていくため、さぬき市民病院による救急医療提供体制の維持や地域包括ケア病棟の運営、選択できる公共交通の推進やデジタル・デバイド対策の推進、自主防災組織の訓練支援などに取り組みます。

◎詳しくは市ホームページ内、「人口ビジョン・総合戦略」をご覧ください。

シリーズ「人口減少が進むさぬき市に暮らす」では、本市の「人口の推移と人口減少の要因」や「人口減少がもたらすさまざまな影響」をはじめ、「市がこれまで取り組んできた人口減少対策」、そして、今月号では、これから5年間をかけて市が取り組む「第3期さぬき市総合戦略」について取り上げました。
また、地域における住民参加型のまちづくり活動や新たなまちづくりのための試みなど、協働のまちづくりといった視点からのさまざまな取り組みも紹介してきました。
今後もさぬき市の人口が次第に減っていくことは避けられませんが、『守る』『つなぐ』『進化する』という地域ビジョンの下、我々行政が市のあらゆる取り組みの質とサービスの水準を高めていく一方で、このまちを良くしたいと考え、ともに行動する市民の皆さんが一人でも増えていけば、将来にわたって、さぬき市は、「住みたい」、「住み続けたい」私たちのふるさととして生き残っていけるのではないかと思います。
これからも、市では、『共に創る協働のまちづくり』の取り組みを応援していきます。

問合せ:プロジェクト推進室
【電話】087-894-6110