- 発行日 :
- 自治体名 : 香川県さぬき市
- 広報紙名 : 広報さぬき 令和7年11月号
■デフリンピックが日本で初めて開催されます
国際ろう者スポーツ委員会(ICSD)が主催し、夏季と冬季それぞれ4年ごとに開催されるデフアスリートを対象とした国際総合スポーツ競技大会デフリンピックが、11月15日から12日間にわたり東京都の各会場で開催されます。日本では初めての開催であり、また1924年にパリで第1回デフリンピックが開催されてから100周年となります。正式名称は「第25回夏季デフリンピック競技大会東京2025」です。
▽デフリンピックって何?
デフ(Deaf)とは、英語で「耳がきこえない」という意味です。
デフリンピックは国際的な「きこえない・きこえにくい人のためのオリンピック」で、国際手話やスタートランプなど、視覚による情報保障が特徴です。
出場条件:
(1)「ほちょう器」などを外した状態で、きこえる一番小さな音が55dB(日常的な会話の音声がきこえない程度)を超えている
(2)各国の「ろう者スポーツ協会」に登録されている選手で、記録・出場条件を満たしている
▽大会エンブレム
[制作者のコメント]
・人々の繋がりを意味する「輪」がテーマ。
・デザインでは、デフコミュニティの代表的なシンボルである「手」や互いの交流やコミュニティが「輪」のように繋がった先には、新たな未来の花が咲いていくことを表現。花は桜の花弁をモチーフとした。
▽大会ビジョン
(1)デフスポーツの魅力や価値を伝え、人々や社会をつなぐ
・デフアスリートの姿を通じて、魅力や価値を発信し、普及・啓発に努める。
(2)世界に、そして未来につながる大会へ
・デジタル技術を活用した、新しいコミュニケーションツール等の開発、社会への普及を促進する。
(3)『誰もが個性を生かし力を発揮できる』共生社会の実現
・障害のある人とない人とのコミュニケーションやバリアフリーをさらに推進する。
▽デフリンピックの開催を通して
障害のあるなしにかかわらず共にスポーツを楽しみ、互いの違いを認め、尊重しあう共生社会づくりの取り組みを進めましょう。
今回エントリーする日本選手団は、過去最多となる273人です。
旗手に選ばれた空手女子の小倉涼選手は、記者会見で「ろうの子が『自分にもできるかも』と思えるようなきっかけを届けたい。“できない”という思い込みを変える大会にしたい」と、手話で答えていました。
なお、香川県からは片山結愛(かたやまゆめ)選手が、バトミントン混合団体戦・ダブルスの選手として出場する予定です。
問合せ:人権推進課
【電話】087-894-9088
