子育て 社会生活のルールやマナーを

■家庭で社会化する子ども
「社会化」という言葉を耳にしたことがありますか?これは、子どもが社会の文化、特に価値と規範を身に付けることです。
社会化の場として挙げられるのが、第1に家庭、第2に地域、第3に教育機関です。日頃の生活の中で、子どもは自然と社会のルールを学んでいます。

■個人主義と利己主義
「うちは個人主義だから、子どもの好きなようにさせています」。こんなことを耳にしました。個人主義は、「自分だけでなく他人も同じように尊重する」ことで成り立つものです。対して、利己主義は、「自己の利益を重視し、他者の利益を軽視、無視する」ことです。

「子どもの好きなようにさせている」というのは一見子どもの利益を尊重しているように見えますが、「その分親が苦労している」のなら、親の利益を軽視した利己主義。逆に、「しつけをするのが面倒」なら、親の利益を重視している利己主義です。

本当の個人主義は、自分も子どもも尊重し合えるルールのもとで成立するものです。

■しみ込み型の子育て
しみ込み型とは、「生活の中で学ぶ機会が埋め込まれている」スタイルです。「親の背中を見て育つ」という言葉がありますね。ガミガミと教え込むのも、黙々と親が見本を見せるのも一つの手です。特別に何かを教えるという意図を持たなくても、親の行動がしみ込んでいくのですから…。

[Point]
1.親が守りたいルールは何か挙げてみましょう
2.親も子供も尊重し合えるルール3か条を書いてみましょう
3.子どもは大人の行動をよく真似します
(県教委「今こそ家庭教育」より)

問合せ:生涯学習課
【電話】(0879)26-9974