- 発行日 :
- 自治体名 : 香川県土庄町
- 広報紙名 : 広報とのしょう 令和7年9月号
■災害に備えて 公助の役割と自助・共助
7月号と8月号の町長コラムでは、災害時における自助や共助の重要性について書きました。今回は、公助についてお話します。
公助とは、市町村や消防、県や警察、自衛隊などによる公的な支援のことです。土庄町では、避難場所や救援拠点の確保、救援物資や機材の集積体制の整備、防災訓練の実施、家具類の転倒防止対策への補助、耐震補助、ハザードマップの更新などを進めており、住民全体をカバーする仕組みづくりを公助の重要な役割と位置づけています。
公助の一環として、今年度は、こどもさくら公園の拡張整備に合わせ、同公園の拡張部分の嵩上げや防災トイレの設置などを計画しています。町中心部は、ほとんどが津波浸水区域となっているので、同公園が緊急時の一時避難場所や救援活動の拠点としても機能するようにしたいと考えており、今後の公共施設の整備においても、国や県の補助金・交付金を活用して町の負担を軽減しながら、できる限り防災・減災機能を兼ね備えるようにしていきたいと思っています。
公助は、まち全体の防災・減災力を高めるものではありますが、発災直後の行政の対応には限界があり、一人ひとりが命を守るためには、まずは町民の皆さんご自身や地域の方々が日ごろから災害に備え、非常用持ち出し袋の準備や、逃げ道地図の作成などをしておくことほど大切なことはありません。
安心・安全な暮らしを守るため、自助・共助と一体となって災害に強いまちづくりを進めてまいります。