- 発行日 :
- 自治体名 : 香川県琴平町
- 広報紙名 : 広報ことひら 2026年1月号
■新年の抱負と人権~今年の目標に人権を考慮する~
インターネットの進展により新たな人権問題が出現したり、深刻化したりしている社会の中で私たちはどう社会生活を営んでいけばよいのか不透明な状況にあります。
◇「障害者差別解消法の定義」から
同法にある障がい(障がい者)の定義は、人権に対するものの見方考え方を示唆していると考えます。
これまでの定義(医学モデル)は、制限を解消する方法を治療やリハビリテーションによる身体機能の改善、つまり障がいのある人側に求める傾向にありました。一方、同法は、制限の原因が、障がいのある人への「配慮なく作られた社会の構造」にあると定義(社会モデル)しています。
ここで言う社会の構造とは「社会における事物、制度、慣行、観念、その他一切のもの」とし、合理的配慮の義務が派生しました。さらに、同法は、障がいを理由とする差別、及び、合理的配慮をしないことを障がい者差別として禁止しています。
別の言い方をすれば「差別は誰の問題なのか」を提起しています。
◇「いじめとその防止」から
昨年9月号で、子どもたちの人との関係性をよくするための自己抑制力やコミュニケーション力は、保護者を含めて子どもたちの周りにいる大人の言動が重要な条件になりますから家庭や地域での大人同士の関係性や子どもを真ん中に置いた取組みが望まれると述べました。
子どもたちの間で起こるいじめですが、「なぜ起きるのか」については多くの人が理解していると思われます。
得手・不得手は誰にでもあり、できる・できないという結果にちがいはあります。
いじめは、「単なるちがいに自分勝手な理由」を付加し、ばかにしたり、上から目線になったりすることから起きると考えます。
では、「なぜ、ダメなのでしょう?」と問われるとどう回答しますか。
「〇〇さんがかわいそうだから」では不十分な回答です。それは、大多数の傍観者の意識には、〇〇さんの犠牲で自らの安心を得ていたり、かわいそうと言いながら自己保身があったりするからです。
本来、学校や教室は、安心して学び、過ごす場所だと皆が願っています。しかし、いじめはその願いを壊します。つまり、「みんなが困る問題だからダメなのだ」という考えに至れば、傍観者の言動を変えていくことができます。
教室の中の人間関係は、社会の縮図と言えます。このことを社会の中にある人権侵害の克服に当てはめていけば差別解消に向けて動いていくと考えます。
多様な人権課題に対して自分事に考え、行動していこうとする意識を今年の目標に付け加えていただけることを願います。
問合せ:企画防災課人権同和室
【電話】75-6711
