- 発行日 :
- 自治体名 : 香川県琴平町
- 広報紙名 : 広報ことひら 2025年12月号
■人権の振り返り~今年の学び~
「広報ことひら」で様々な人権問題について話題を提供してきました。そこで今年の振り返りを述べます。
個別人権課題では「性的少数者」「高齢者」「障がい者」「同和問題」にふれました。
多くの人権侵害は、「ちがい」を「単なるちがい」とは受け止めずに侮蔑したり、見下したりする差別的な意識を上乗せし、自己保身や自己優位性を得ようとする自己中心的なことがきっかけとなっていることが多いようです。
次に、「職場での人権問題」では、企業の利潤の追求と同時に、社会の一員としての基本的人権を尊重が必要だと述べました。それは企業内外での人権侵害は、企業の成長にブレーキをかけるからです。そして、自分の業務とは直接関わりがないという意識が人権侵害の温床になるとも述べました。
さらに、「戦争と人権」では、国際社会が二度の世界大戦の反省から平和を確保するために世界人権宣言を採択し、日本国憲法は、この宣言と同様に「民主主義」「平和主義」「基本的人権の尊重」が法を支える三本柱になっています。
そして、「同和問題」では、法や条例で規制してもなお続く理由として部落に対するマイナスの情報が刷り込まれていく社会構造と自分とは関係ないという意識から正しい認識が持てていないことを述べました。
他方、人権問題の解決に必要なことを「人権意識を育むために」「人権教育の重要性」で掲載しました。
■「人権週間」
12月4日から10日までの1週間は「第77回人権週間」です。
人権週間は、昭和23年12月10日、国連総会において、世界人権宣言が採択された日を記念してできたものです。
「人権」というのは、人間が人間らしく生きる権利で、生まれながらに持つ権利です。全ての人が個人として尊重される平和で豊かな社会を実現しましょう。
法務省の人権擁護機関では、令和7年度啓発活動重点目標を「「誰か」のことじゃない。」と定め、次の事項を強調事項として啓発活動に取り組んでいます。
・女性の人権を守ろう
・子どもの人権を守ろう
・高齢者の人権を守ろう
・障害を理由とする偏見や差別をなくそう
・部落差別(同和問題)を解消しよう
・アイヌの人々に対する偏見や差別をなくそう
・外国人の人権を尊重しよう
・感染症に関連する偏見や差別をなくそう
・ハンセン病患者・元患者・その家族に対する偏見や差別をなくそう
・刑を終えて出所した人に対する偏見や差別をなくそう
・犯罪被害者とその家族の人権を尊重しよう
・インターネットによる人権侵害をなくそう
・北朝鮮当局による人権侵害問題に対する認識を深めよう
・ホームレスに対する偏見や差別をなくそう
・性的マイノリティに関する偏見や差別をなくそう
・人身取引をなくそう
・震災等の災害に起因する偏見や差別をなくそう
・ゲノム情報(遺伝情報)に関する偏見や差別をなくそう
不当な差別、職場・学校でのいじめ、相隣間のトラブル、インターネットでの誹謗中傷・プライバシー侵害など、「これは人権上問題では?」と感じたりすることはありませんか。
その場合は、人権相談所あるいは地元の人権擁護委員にお気軽にご相談ください。相談は無料で、秘密は固く守られます。
お電話で相談される場合は、いじめや虐待など子どもの人権に関する相談・情報は、子どもの人権110番(【電話】0120-007-110)まで、夫や恋人からの暴力、職場におけるセクシュアルハラスメントやストーカー行為など女性の人権に関する相談・情報は、女性の人権ホットライン(【電話】0570-070-810)まで。そのほか差別や虐待、パワーハラスメントなどの相談・情報は、みんなの人権110番(【電話】0570-003-110)まで、お気軽にお電話ください。
問合せ:企画防災課人権同和室
【電話】75-6711
